鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス あれ?誰の俳句でしたっけ?鳥だけぢゃない!?花の名前にもホトトギス
2016/11/22
鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス。このホトトギスは鳥だけではありません。
今回はとても有名なこの俳句についてのお話ですが、ホトトギスについての俳句はいくつかありますよね。
この句は誰の俳句かわかりますか?またホトトギスは鳥だけではなく、花もある事をご存じでしょうか、
これをきっかけに花についても紹介していきましょう。
鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス
この句は豊臣秀吉を表した俳句です。秀吉は頭の良さを最大の武器としていました。
信長の草履を懐に入れ、信長に自分の存在を認めさせたという伝説があるほど知恵を働かせ織田家の出世頭になり、その後には天下を掴み取ります。
その頭を生かし、鳴かぬホトトギスも鳴かせてみせましょう。という意味でこのような俳句になったのだと思われます。
当時の江戸時代風に表すと、「働かない役人は、働かせてやろう。」といったことでしょうか。
他にもホトトギスで有名なものもありますがどの句も本人たちが詠んだのではなく、彼らを分かりやすく例えるために後世に詠まれたものです。
これらを誰が詠んだのかは分かっておらず作者不明です。
ホトトギスという花
先ほどの俳句にも出てきましたホトトギスですが、「鳥」といったイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、日本の特産種で、ユリ科ホトトギス属のホトトギス(杜鵑)別名トード・リリー といった花があるのです。
ホトトギスにもいろいろな種類があり、白やピンクや黄色や小豆色の斑点を付けるものもあります。花は小さく盆栽向きであり初心者向きでもあります。
特徴
主に太平洋側に自生する多年草であり、日陰のやや湿った斜面の岩場などに見られることが多く、葉のわきに直径2~3cmで紫の斑点のある花を上向きに咲かせます。日本に自生するホトトギスの仲間は10種類ほどありますが、バナノホトトギスという小型で明るい黄色の種類は、一般のホトトギスよりも水はけの良い所を好み、他の植物との競争に弱いため、鉢植えに向いています。
種類
日本の特産種でもあるので種類も紹介しておきましょう。
- ホトトギス(白楽天) 純白花で、非常に丈夫
- シロホトトギス 花弁は白に近いピンク、タネで増やすことができる
- サツマホトトギス 九州に見られる変種、茎に毛がない
- ヤマホトトギス 日本各地の明るい林に見られる、花弁が反り返り花が咲く
- ヤマジノホトトギス 日本各地の明るい林に見られる、花弁は反り返らない
- タイワンホトトギス 台湾などの森林や低木林に見られる、寒さにとても強い
- 松風 花にアズキ色の斑点が多数入り、ホトトギスと誤認が多い
- キバナノホトトギス 九州のやや明るい林に見られる、鮮やかな黄色
- タカクマホトトギス 九州南部の森林内の崖に見られる、全体的に大型である
- チャボホトトギス 東海地方や四国方面のやや明るい林に見られる、葉が黒い‘烏葉’
まとめ
こちらのホトトギスは鳴きませんが、鳥のホトトギスではなく花のホトトギスにも興味を持ってみるのもよさそうですね!