独学で宅建の合格を勝ち取るための間違いない勉強方法はこれ!
2017/01/04
僕は、平成20年の宅地建物取引主任者資格試験(通称=宅建)に、独学で一発合格を果たしました。
その時の試験の合格率は16.2%で、平均合格率15%と言われるこの試験では、やや多めの年の合格者の一人です。
この試験は、不動産関連の仕事に従事し、日ごろから宅地建物の売買に精通し、知識が豊富な受験生であっても一発合格は難しく、3回、4回と受験するのが普通です。
一方の僕はというと、不動産関係の職歴ゼロ。知識ゼロ。
受験勉強をはじめる前までは、
宅建? 何それ? 美味しいの?
というぐらい宅建に関しては無知でした。
そんな僕が何故?宅建試験に一発で合格できたかと言うと、
理由は2つしかありません。
1つは、思い!
僕が、そもそも何故?宅建試験に挑んだかと言うと、当時の僕は派遣社員をしており、給与や待遇で理不尽な扱いを受けていました。
派遣社員という不安定で先行きが見えない仕事に就いている現状から、いまの現状を打破したい!
そうするためには、知識と手に職だが必要だ!と考え、一念発起したことがきっかけでした。
なにがなんでも合格する!その強い思いが後述する【過去問繰り返し学習法】を生み出させ、結果一発合格の基礎となったこと。
もう1つは、戦略!
世の中には、おどろくほど記憶力が優れ、テキストを一読しただけで丸ごと暗記できるような人が一定数います。
また、お金と時間が余るほどあり、高額な教材を使い、膨大な時間をかけて勉強できる環境にある人も一定数います。
頭の良さも人並みで、お金と時間も最低限しかかけられない。
そんな僕が、宅建で一発合格を果たすには戦略に優れるしかありませんでした。
その戦略こそが後述する【過去問繰り返し学習法】です。
この記事では、いろんな思いを持って2016年度の宅建試験に挑まれる受験者の皆さんを応援するために、僕が実際におこなって一発合格を果たした宅建試験の戦略を共有していきたいと思います。
目次
自分に合った学習方法を選択する
宅建に一発で合格するぞ!と思ったあなたが、まず考えなければいけない戦略の一つが学び方のスタイルです。
学び方のスタイルには大きく分けて、
-
独学で勉強
-
通信教育を利用する
-
専門学校に通う
の三つのスタイルがあります。
以下に【独学】、【通信教育】、【専門学校】それぞれのメリットとデメッリとをまとめてみましたので参考にしてください。
独学
メリット
- 勉強するタイミング、時間、場所が自分で決められる
- 費用が安く済む
- 好きな教材が使える
デメリット
- 誤り(勉強法や、法改正があり更新された情報など)があっても気づきにくく合格率も低い
- 解らない箇所が出てきても、質問に答えてくれる人がいないので解決に時間がかかる
- モチベーションの維持が難しい
通信教育
メリット
- 講師に電話で質問できるので理解が深まる
- カリキュラムに沿って学習すれば必要な力が得られ、合格に十分手が届く
- 勉強するタイミング、時間、場所が自分で決められる
デメリット
- モチベーションの維持が難しい
- 合格する確率が専門学校と比べると低い
- 費用が独学に比べ、やや高い
専門学校
メリット
- 合格する確率が一番高い
- 講師に会って直接質問できるので理解が深まりやすい
- 仲間がいるのでモチベーションが維持しやすい
デメリット
- 費用が高くなる
- 通学に時間がとられる
- 自分のペースで勉強できない
大まかに、こんな感じだと思います。
受験当時、田舎に住んでいて時間もなく安月給だった僕は、他に選択肢がなかったので独学で勉強しました。
独学でもポイントをしっかり押さえて勉強すれば、合格に必要な力を身につけることは十分可能です。
ですが、やはり色々と苦労は多かったです。
過去問を中心に問題を繰り返し解く
宅建試験に独学で合格するには、具体的に、どのような勉強方法、戦略をとれば良いのか?
なるべく最小の労力で、勉強時間も出来るだけ短く宅建に合格したい!
そんな思いから過去に独学で【少労力】かつ【効率的】な独自の勉強方法を編み出し、宅建試験に見事一発合格を果たしました。
この章では、名づけて【過去問繰り返し学習方】という、僕のかつての勉強方法、戦略をまとめたモノを書いていきたいと思います。
過去問型繰り返し学習方に到った経緯
この方法を使い宅建の合格を勝ち取るまで、僕の場合だと、勉強時間が1日だいたい1時間。
期間は4ヶ月(計120時間)ほど、さらには勉強で使ったテキスト、過去問、参考書等の費用はあわせて5000円ぐらいしか使っていません。
では、なぜ?そんなことが出来たのでしょうか?
僕は高卒だし、成績も中の上ぐらいでした。
結論から言うと、宅建の勉強をはじめる前の【下調べ】が功を奏したんだと思います。
僕が宅建に合格するために、まず一番はじめにやったのは、宅建そのものの勉強ではなく、過去の試験の出題傾向を調べ、その出題傾向を知ったり効率的な勉強方法を調べることでした。
当時はネットが今ほど普及していなかったので、休日に本屋さんに出向いて出題傾向や勉強法をいろいろ調べました。
過去の試験の出題傾向や合格者の勉強方法を調べるうちに、宅建試験は
【過去問】もしくは【過去問の焼き直し】からの【出題比率】が高い
ことと、それを何度も何度も繰り返し解き、
問題を忘れないように間違った箇所や、忘れてしまいそうな箇所をテキストに書き込んでいく
方法が、最小限の費用と労力で合格できる道であるという確信をつかみました。
そう信じ込んだ僕は、テキストと過去問だけを買って帰り、その日から自ら編み出した【過去問繰り返し学習法】を徹底的にこなしました。
過去問型繰り返し学習方のやり方
この【過去問繰り返し学習法】では参考書や予想問題集も使いますが、あくまでメインは【過去問】と【テキスト】です。
参考書や予想問題は文字通り、参考や予想程度にとどめておいてください。
繰り返しになりますが、この方法を使えば、基本的には市販の【過去問】と市販の【テキスト】、それと1日1時間(計120時間)の勉強時間で十分合格にたどりつけます。
まず、テキストと問題集を買う際の選び方の注意点ですが、これは同じ出版社から出ているモノでリンクしているモノを必ずセットで購入するようにしてください。
例:
あ社Aテキスト&あ社A過去問題集=○
あ社Aテキスト&あ社B過去問題集=×
あ社Aテキスト&い社C過去問題集=×
そうでないと、問題と解説のリンク先を探すのに途惑ったりして、余計な手間が増え思ったような効果が得られません。
では、やり方を説明していきます。
1日目
- 章(または小節、項)ごとに、テキストを眺めるようにザッと一読
- その章(または小節、項)に該当する箇所の過去問を一通り解く
- 答え合わせ。 ※わからないので当然×ばかりになりますが、それでだいじょうぶです。
- 間違えたところの解説を読む ※わからない箇所はサッと目を通すぐらいにとどめ、どんどん先に進んでてください。はじめわからなかったとしても、繰り返し繰り返し問題を解くことで、後からだんだん理解ができます。
- 過去問で間違えたところを、テキスト上で探し出し、そこにマーカーしたり注釈を加える ※例:過去問)憲法は条例よりも下位である○、×。 テキスト)憲法と条例が書かれてあるページ、間違えた場所を探し出してコメントを書いておく。
- もう一度、同じ過去問を解いてみる(2回目なので短時間で解いてしまいましょう)。
- 答え合わせ ※ここで間違えていたら4,5を繰り返し、もう一度間違えた問題を解きます。
- ケロスケ全て正解するまで解いてください。全部解けたら、その日は終わりです。
2日目
- 前日にやった過去問を再度解く ※その都度間違えたところはテキストにマーカーや注釈を加えながら読み返してください。
- はじめの日にやった要領で、新しい問題を解いていく
何日か空けて
- 前日や、過去に間違えたことのある過去問を解く ※その都度間違えたところはテキストにマーカーや注釈を加えながら読み返してください。
- はじめの日にやった要領で、新しい問題を解いていく
これを繰り返して、試験の前日までに過去問題を7回転ぐらいさせるつもりで解いていきましょう。
単純な方法ですが、この方法で勉強することで、膨大な数の、問題に対する記憶のデータベースが出来上がります。
以上が【過去問型繰り返し学習法】の流れになります。
捨てるモノを見極め無駄な勉強をしない
宅建試験を受ける中の多くが社会人の方で、仕事を忙しくこなしながら勉強をがんばっています。
ここに2人の人間がいたとして、同じノウハウで勉強した場合、勉強時間をよりかけて勉強した方がもちろん合格する確率があがります。
ですが、
勉強時間の確保が社会人にとって、どれだけ大変か!
僕も経験してきたのでわかります。
では、勉強時間の確保が難しい社会人はどうすれば良いのか?
これは、もう効率を上げるしかありません。
では、効率的に勉強を進めていくためには、どうすれば良いのか?
これは、
不要な勉強はしない
と、言うことが大切になってきます。
どういったことかと言いますと、宅建試験では4科目の中から出題がなされますが、出題数は次の通りです。
- 権利関係(14問)
- 宅建業法(20問)
- 法令上の制限(8問)
- その他の分野(8問)
この中で権利関係と宅建業法の二つを合わせた出題数は34問になります。
年度によって若干異なりますが、宅建試験は50問中35問(つまり35点)正解できればギリギリ合格ラインにのります。
つまり、上記で説明した【過去問繰り返し学習法】を使って勉強し、ここを完璧に取ることができれば、あとは、法令上の制限、その他の分野のどちらかで1問正解するだけで合格ラインにのれてしまいます。
実際には、権利関係と宅建業法の二つで満点を取るというのもなかなか難しいと思いますが、それでもここで9割得点できれば、ここだけで30点になり、残り2科目から5点とれれば合格できます。
また、権利関係、宅建業法にくらべ、法令上の制限や、その他の分野は覚える範囲が広く難問も多く、やや過去問でも対策しづらいのが特徴です。
何を言いたいのかと言うと、苦手、どうしても理解できないこと、出題の可能性が低いモノは、
覚えなくて良い
ということなんです。
苦手、どうしても理解できないこと、出題の可能性が低いモノに膨大な時間をかけて理解し覚えても、それが得点に結びつかなかったなら意味はないのです。
え? 苦手なモノを克服していくことが勉強なんじゃないの?
そう思われる方が多いでしょう。わかります。
僕も、子どものころは苦手なものでもがんばって克服しましょう!と言われて育てられてきましたから、実際に物事を深く掘り下げ、苦労を経験し、何かを身につけることは人生においてはとても大切なことと思います。
けれど、そのことは必ずしも宅建試験の勉強方法においては正しいと言い切れません。
膨大な時間があり、宅建について深く知りたい!極めたい!と思って勉強されている方には、それは正しい方法と言えなくも無いです。
ですが、大半の受験者は、勉強よりも宅建という資格に受かりたくて、少ない自由時間の中から、なんとかやりくりし、搾り出すような思いで勉強時間を捻出しているハズです。
試験勉強で一問一問掘り下げながら、苦労して覚えている時間はありません!。
実務に就けば後から嫌でも、そのことについて掘り下げ、苦労して勉強させられます。
試験のための勉強と実業務のための勉強は、分けて考える必要があります。
まずは楽して、サクッと宅建に合格しちゃいましょう!。
大切なことなので、まとめてもう一度言います。
- 出題数の多い科目の勉強を重点にする
- 出題数が少なく学習範囲の広い問題はサラッとしか勉強しない
- 苦手な問題は無理して覚えない
これらを徹底して実行し、勉強の効率を上げてくださいね。
敵を知り己を知る
敵を知り己を知れば百戦危うからず、敵を知らず己を知れば一勝一負す、敵を知らず己を知らざれば戦うたびに必ず危うし
稀代の戦略家である孫氏が残した有名な言葉ですが、宅建試験においても、敵(試験)を知り、自分の力量を見極めることで勝率がグンッと上がります。
まずは、敵の難易度をよく知りましょう。
まとめ
宅建試験は、国家資格の中では比較的受かりやすいとされていますが、それでも15%の合格率は、かなりの難関と言えるでしょう。
ですが、正しい勉強方にそって努力すれば
必ず!合格に手が届きます
大切なことは諦めずに続けることです。
気が乗らない時でも毎日最低5分で良いから勉強するようにしましょう!。
だいじょうぶ!
僕も知識ゼロの状態からこの方法で、しかも独学で、ハングリー精神だけを心の友として合格を勝ち取りました。
この記事を読んでくださっているあなたも必ず合格できます。継続は力なりです。勉強頑張ってくださいね!。
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