博物館で見た始祖鳥って鳥?恐竜?その疑問にお答えします!
2017/06/14
こんにちは。恐竜大好きライターのトックーです♪
以前、福井県にある「恐竜博物館」に行って来たのですが、非常に展示物・資料が多くて勉強になりました。
そんな恐竜だらけの展示の中で、ふと「始祖鳥」の展示を見て、「鳥?」と疑問に思いました。
「まあ、鳥も恐竜から進化したんだよね・・・」と、納得しつつも疑問は大きくなり、恐竜の展示以上に「始祖鳥」について、もっと知りたくなりました。
そして、私の得た「始祖鳥」について、知っておいて損はない情報、知識をここにまとめてご紹介したいと思います。
この後の記事を数分間読むだけで、あなたは「始祖鳥」を極められます!(笑)
ぜひ、読んでみて下さい。
目次
始祖鳥ついて答えます!
それでは皆さんの始祖鳥に関する疑問をQ&A形式でどんどん書いていきますね!
Q01.そもそも始祖鳥って何?
恐竜が進化して、その中から「鳥」が誕生しましたが、その最初の生物が、この「始祖鳥」だと言われていますが、諸説あります(鳥の直接の祖先ではないと言う説もあります)。
「恐竜」と「鳥類」の中間に位置する生物としては間違いありません。ちなみに正式名(学名)はアーケオプテリクス(Archaeopteryx)と言います。
Q02.いつ頃、生息していたの?
発見された化石から、ジュラ紀の後期(今から1億4800万年~1億4100万年前)に生息していたと見られています。
Q03.どこで見つかったの?
現在のドイツ、バイエルン地方の石灰岩発掘場で1861年に初めて発見され、現在10数体の標本が残されています。日本では見つかっていません。
Q04.大きさは?体の特徴は?
体重は500g程度、尾まで含めた全長は50cm程度、胴体部分はその半分程度で、現代のカラスぐらいの大きさになりますが、尾の長さが特徴的です。
また、現在の鳥には無い「クチバシの中に歯」と「尾に骨」があるのも始祖鳥ならではの特徴になります。
Q05.恐竜とは違うの?
手(羽)の形状と大きさ、軽量化のために空洞化した骨、羽毛を備えていた痕跡などから、現代の鳥類に近いと判断され、恐竜とは別の進化をした生物として認識されています。
また、恐竜は「は虫類」に分類され、変温動物になりますが、鳥類は常温動物になる点が異なります。
しかし、始祖鳥は変温動物で、まさに「恐竜」と「鳥」の中間的生物になっています。
Q06.鳥だから空を飛べたの?
鳥に近い骨格をしていますが、羽を羽ばたかせるだけの骨の動きが無理だと見られており、羽ばたかず、高い場所から羽を広げてハングライダーのように滑空していたであろうと考えられています。
Q07.始祖鳥しかいなかったの?
A07)他にも居たと考えられていますが、発掘された中で最も古い鳥型がこの「始祖鳥」になります。
しかし、近年、研究や発掘も進み、始祖鳥よりも古い時代に居た鳥の起源と思われる化石も見つかっていますが、異論もあり、まだ確証は出ていません。(特に中国で新たな化石が発掘され、現在、検証中です。)
Q08.何を食べていたの?
A08)肉食で始祖鳥より小型の生物、魚類、貝類、昆虫類を食べていたとされています。
Q09.寿命はどれぐらい?
諸説ありますが、現在の鳥類より短い10年前後と考えられています。
Q10.同時代の他の生物・恐竜は?
ジュラ紀後期(1億5000万年前)は、高温多湿で植物と海洋生物が発達し、アンモナイトやプランクトンが繁栄し、植物は被子植物が登場し、恐竜類も多くの種類が繁栄していた時期になります。
有名な「アロサウルス」「ステゴサウルス」「ブラキオサウルス」「メガロサウルス」などもこの時代に生息した恐竜になります(映画「ジュラシックパーク」の名前もこのジュラ紀から採っていますよね・・・笑)。
Q11.始祖鳥の化石や標本はどこで見られるの?
化石はイギリス「大英自然史博物館」に展示されています。
日本では、このイギリスから化石を借りて、2017年3月18日から6月11日まで東京・上野にある国立科学博物館で「大映自然史博物館展」が開催されています。
国立科学博物館で「大映自然史博物館展」の情報はこちら>>>
あと、資料展示として福井県の「恐竜博物館」でも複製品の展示があります。
こんな感じです。流し読みをしていただくだけで、もう「始祖鳥」についてご理解されたと思います。
最後にまとめとして
それでは最後に、始祖鳥について要約してみます。
- 鳥の祖先と思われていますが、諸説あります。恐竜と鳥の中間の生物として捉えた方が正しい
- 恐竜との類似点は、肉食で変温動物で、口に歯、尻尾の骨があること
- 鳥類との類似点は、羽毛を持ち、骨の空洞化・軽量化で空を飛べる骨格になっていること(ただし羽ばたくことは出来ない)
今後も新たな発見や研究成果が出てくると思います。今の常識がくつがえる可能性もアリ得ますので、情報のアンテナは常に立てておきましょう!
こんな感じです。お役に立てましたでしょうか?
学生さんなら夏休みの宿題や論文の題材として、社会人ならお酒の席のウンチク話や小ネタとして、ご家族なら親子の共通の話題として、などなど、ご活用いただけましたら嬉しく思います。
今後も新たな発見・検証が見込める「始祖鳥」について、注目しておきたいと思います!
僕も始祖鳥についての記事をまとめていますので、始祖鳥についてさらに知りたい方は、是非こちらもご覧ください!