突発性難聴の対処法!発症したら絶対にしてはいけない事4選
2017/07/24
こんにちは。難聴歴20年のライター、ケロスケです。
僕は20代のときと、昨年40代になってから、2回難聴の危機に見舞われていますが、20代のときは適切な処置の仕方が分からず、結果、慢性的な難聴になりました。
そのときの苦い経験から、
- 難聴の治療は時間との勝負!
- 難聴は、放置していると悪化して回復できなくなる
と言うことが経験的に分かっていました。
40代になってから、突発性難聴に見舞われたとき、20代に後悔したことを思い出し、今度こそは!と、適切な処置をしたため悪化を防ぐことが出来ました。
期せずして僕は難聴について、
- 放置した場合
- 早期治療した場合
の2つのパターンを経験したわけですが、その経験を踏まえて突発性難聴のときに絶対にやってはいけないことと対処法について書いていきたいと思います。
突発性難聴時やってはいけないこと
NG1!病院にいかない
慢性的な難聴になった時、僕はまだ20代でした。
※詳しくは、難聴ゆえの仕事の悩みを解決!難聴歴20年僕のおすすめの方法とは?をご覧ください。
当時の自衛官という職業柄、身体の頑丈さには自信があり、また若くて回復力も高いことから「放って置いてもどうせ直ぐ治るだろう」と過信してしまいました。
ですが、3日経ち、1週間が過ぎても一向に回復する兆しがありません。
さすがに怖くなって病院に行ったのは、難聴発生時から10日を過ぎてからでした。
そして、医師からこう告げられたのです。
「突発性難聴から回復する見込みは約3割で、症状を感じてからなるべく早く、出来れば2日以内、遅くとも1週間以内に適切な治療をしなければ回復する見込みが少なくなってしまう」
治療を受ける適切な時期を逃したために、20代の僕はそれから慢性的な難聴に悩まされることになるのです。
社会人の場合、仕事が忙しいなど、すぐに病院に行けない理由はあげればキリがないほどですが、発症から早いタイミングで治療を受けなければ一生難聴に苦しめられることになります。
どんなに忙しい事情があろうとも、自分の大切な聴力が一生不自由になることよりも重い事情など無いはずです。
おかしいな?難聴かなと思ったら直ぐに病院を受診しましょう。
40代になった僕が再び難聴に見舞われたとき、かつての反省を活かし直ぐに病院に行き適切な治療を受けました。
それが功を奏して今回難聴を悪化させずに済むことができましたが、もし、20代の頃と同じように放置していたら、良くて難聴の悪化、悪くすると聴力を完全に失っていたかも知れません。
NG2!ストレスを溜める
40代の僕が再び難聴に見舞われたとき、医師の診察で僕が突発性難聴にかかった原因は、仕事によるストレスが原因であるといわれました。
確かに、突発性難聴にかかる前日まで会社の出張で、自宅を遠く離れており、
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慣れない職場と住環境
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遠い地に一人家族と離れる寂しさ
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絶対に成功させなくてはならないプロジェクトの重圧
にさらされ、相当ストレスが溜まっていました。
特に僕のような年代(アラフォー世代)は、
「困難なことから逃げるな!男なら困難を乗り切って当たり前!」
のステレオタイプの精神で親や会社から育てられてきました。
それ故、困難なことを上手く避けるということが出来ず、いつも正面から受け止めるために頑張りすぎてストレス過多に陥りがちです。
それが悪いこととは一概には言えないかもしれないけれども、自分の身体に多大な負担をかける生き方であることは間違いありません。
そして、そんなストレスが引き金になり突発性難聴を引き起こしたのです。
ストレスが原因で起こる病気は多様です。ストレスの溜めすぎは万病の元。
何かとストレスの多い世の中ですが、難聴にかかったときに関わらず、普段から出来るだけストレスを溜めないようにしたいものです。
医師からも「なるべくストレスを溜めないように心がけてください」と言われました。
が!、コレがなかなか出来ないんですよね。
と、言うかストレス発散の方法が分からない!という人結構居ません?
僕もどちらかと言うと仕事人間で、ストレス発散って具体的にどうすれば良いのか分からなかったのですが、とにかく思いついたことをやろう!と思い、病院を受診してから思い切って4連休を取りました。
そして、僕が実践したのは以下の4つになります。
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近所のスーパー銭湯でビールを飲み日がな一日中温泉に浸かる
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健康診断の結果を度外視!好きなモノを好きなだけ食べる
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仕事も家事も一切せず本気でダラダラする
-
ウォーキングなどの軽い運動をする
良いじゃないですか普段がんばっているんだから、病気のときぐらい自分を甘やかしましょう!
おかげで、だいぶストレスが発散されました。妻からは白い目で見られましたが(笑)
ストレス発散のポイントは、「普段できない・していないこと」を思い切って積極的にやってみること。
難聴にストレスは大敵自分なりのストレス解消法を持ちましょう。
NG3!疲労に気づかない
話は僕が40代。出張時に戻りますが、出張中の仕事は、なかなかにタイトな日程のスケジュールをこなさなければならず、土日返上で毎晩深夜に帰ってきて少し眠りまた働きに行くような生活を繰り返していました。
疲労が溜まり、頭が働かなくなり、身体の節々に鈍い痛みが走っていましたが、それが逆に妙な充実感の源となり、「すごく頑張って仕事している」、「ぜんぜん疲れていない」と一種の「ハイ状態」になっていました。
ハイになっている気持ちとは反対に、身体の方は疲労困憊。
ストレスと併せて疲労が引き金となり、突発性難聴になるまで自分の身体がそれほど疲れてボロボロであることに気づきませんでした。
頑張っている人ほど「疲れを自覚しにくい」のかもしれませんね。
自画自賛ではありませんが、頑張って仕事をしている人ほど、感覚が麻痺し疲労に無自覚になりやすく、やがて疲労がピークに達しそれが引き金となり、身体にいろんな不調が起こります。
突発性難聴も例外ではありません。
20代の頃患った難聴でも思い当たる節があり、それは自衛隊の演習で山篭りをしたときです。
演習とは実践を想定した訓練で、武器や食料、衣類など20kgにも及ぶ装備を背負い込み、徒歩で50kmも行軍し、陣地についてからは身を隠すための塹壕(ざんごう)を掘ります。
昼夜、警戒と仮想的との戦闘訓練が繰り広げられ、演習中は基本的に不眠不休。肉体の限界地まで徹底的にしごかれます。
肉体的疲労はおそらく日本の職業で1,2を争うのではないかと思います。最初の難聴もこの演習が終わった、すぐ後で起きました。
やはり疲労が難聴の引き金になる一因であるのは間違いありません。
自分で気づける疲労であれば「休む」と言うことも出来ますが、問題なのは「そんなに疲れていない」「まだまだやれる」といった無自覚な疲れ、自分では意識できなくても確実に身体はダメージを負っています。
そして無自覚なままさらに疲労を重ねると難聴などの障害となって身体にあらわれます。
一度いまの自分を離れて俯瞰し、客観的に見て疲れを自覚したのなら休息をとるようにしましょう。
NG4!睡眠不足
20代の頃の難聴も、40代でなった今回の難聴も、思い返せばタイトなスケジュールで睡眠時間が十分に確保できなかったことにも要因があります。
僕のように仕事の都合上どうしても睡眠が取れないという方も、そうではないが慢性的に不眠に悩まされている睡眠不足の方も注意が必要です。
僕の場合だと、
と、言う負のスパイラルに陥っていました。
1日2日なら何ともないのかも知れませんが、僕の場合はこの負のスパイラルを長期化させてしまい、やがて身体が耐え切れなくなって難聴を発症しました。
先にも書きましたが今回難聴になったとき僕は思い切って4連休を取りゆっくり身体を休ませました。
ゆっくり休むことで、
という正のスパイラルに乗り、健康を取り戻すことで難聴も回復しました。
忙しくて、なかなか睡眠時間が確保できないという方もいると思います。
そんな方でもよくよく俯瞰してみると、意外と無駄に時間を使っていることがあります。
僕の場合も、
- 夕食はお酒を飲みながらTVを見てダラダラと摂る
- 眠る前布団に入ってからスマホをダラダラと見る
- 朝無駄に早起きしてスマホゲームで遊ぶ
よくよく振り返ってみると、睡眠時間に充てられる時間がありました。
そこで、4連休が終わった後も不要な時間を極力削り睡眠時間に当てるようにしました。
その結果、相変わらず忙しい日々ではありますが難聴は発生していません。
時間を見直し、無駄だと思われる時間を削り、その時間を睡眠時間に充ててみませんか?
まとめ
突発性難聴時は、
-
早期に病院を受診する
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ストレスを溜めない
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疲労に気づく
-
睡眠をよくとる
ようにしましょう。
突発性難聴に罹ったら、ともかく最初の病院を受診することだけ早めに行動し、後はのんびり構えることが大切!
この期間は治療に専念することです。思いっきり自分を甘やかしましょう。
大丈夫!必ず良くなりますよ!
難聴は身体からのメッセージだと僕は考えます。
「難聴になってしまう」それぐらい身体に負担がかかっているのです。
僕も突発性難聴になったことがきっかけで身体からのSOSに気づくことが出来ました。
社会は自分の身体を気遣ってくれません。
自分の身体は自分自身で守っていかなければなりません。
難聴にならない生活を送るため、仕事を思い切って変えてみるのも有りだと思います。
そこまでは無理だとしても、せめて僕のように連休を取り俗世から一時避難することをおすすめします。