在宅ワークの報酬が未払い?!よくある悪質案件を見極めよう!
2017/09/22
こんにちは、田舎物書きのきーたんです。
私自身裏方で名前を出さない状態で文字媒体のデータを作成させていただいてきました。
こうして委託を始めて相応の時間が流れましたが、必ず見聞きするのが在宅ワークのトラブルです。
特に、報酬の未払いは一生懸命時間を掛けて作業をしたのに対価が支払われないため本当に水の泡という事態です。
今回はこれから在宅ワークを始める人に向けて、未払いのトラブルが多い案件のタイプと一般的なメリットとデメリット。
そして、それらに対する防衛や対処の方法を記載していきたいと思います。
目次
トラブルが多い案件のタイプ
下記に記載したタイプの案件だから不払いに遭遇するとは限らないのですが、傾向として多いものを5つ挙げていきます。
不払いを始めとして、個人情報の危険、不正な請求など、一括りには出来ません。
1.オークション・通販の出品代行
クラウドソーシングのサイトでも注意喚起が最も多いのが、出品と出店の代行です。
オークションの受付の窓口を自分のIDで行うというものですが、発注者が送らなければならない品物を送らず、代金だけを手にします。
クレームは商品と無関係の受注者に向かい、評価を落とすのも受注者のアカウントになります。
出品代行を依頼した発注者には連絡がつかなくなり、お金を持ち逃げした本人は傷一つ付かないというものです。
クラウドソーシングのサイトからもアカウントを削除するなど、徹底しているため追跡もできなくなります。
匿名性が高いクラウドソーシングのサイトで受けるべきではない案件の代表です。
2.何らかの金銭負担が発生する
特定のサイトへの会員登録など、金銭を要求される案件も受けないほうがいいです。
こちらもクラウドソーシングのサイトで注意喚起されているタイプの案件です。
第一に仕事をするのにお金が必要?という矛盾も感じると思います。
私自身、今のようなサイトが充実していなかった頃の案件で「セキュリティの保護に必要だから」と40万円もするサーバー機器を買うように言われて即断りました。
いくら情報の保護が大事でも会社が直接雇用しない在宅の一個人にこんな負担はありえません。
普通の在宅の仕事は、最低限の作業環境があれば引き受けられます。
自分で日頃からパソコンのセキュリティ対策を行いましょう。
3.アカウントの情報を求められる
特定のSNSなどのアカウントを要求される場合も注意が必要です。
アカウントハックの温床になるなど、思わぬトラブルの原因になっています。
Twitter、Facebook、LINEのアカウントで使えるアプリサービスも多く、携帯電話からの情報の抜き取りの危険があります。
4.仮払いなしでデータの作成作業させようとする・トライアルがある・破格のタスク
クラウドソーシングサイトの発注で仮払いせずに作業をしたり、させたりするのは違反となっています。
そうと分かっているにもかかわらず、しつこく作業させようとする発注者の場合はデータの収集のみが目的の可能性が高いです。
プロジェクトでもトライアルで一度安い報酬を払って採用にしたあと、本案件の作業で支払いをしないまま落とすなどもデータ収集の可能性は否定できません。
実態が確認できないというだけで、使えないと言っていたデータの再利用も十分に有り得ます。
クラウドワークスの場合なのですが、マイルストーン払いを行う場合はお互いの評価をすると案件の終了になるので、継続の場合は評価入力ができません。
そこで作業させているのか、落としているのかを発注の履歴だけからは判断が出来ないので、きちんと支払いをして人を使っているのかは見えている部分から判断がつきにくくなっています。
ワーカーが継続的に作業して納品した分を支払いしている発注者も居ますので案件のタイプから判断はできませんが、特に仮払なしで作業させようさせられそうな時は考えましょう。
また、通常の労働と変わらないレベルの予算が提示されていて、具体的な作業の記載がない場合も注意が必要です。
タスク案件で目標数を1に設定して、送られてきたデータに非承認を繰り返すだけでいくらでもデータは集められます。
タスクは非承認によるダメージが大きいので、破格のタスクも要注意です。
5.さも応募しているかのような文面で送りつけてくるねずみ講
クラウドソーシングサイトの側でも露骨なものは削除など対策されていますが。
”ご応募ありがとうございます”といった書き出しの覚えがないものが送られてくることもあります。
実際に文面を見ているだけでも怪しさ満点でしたが、引っかからないように中しましょう。
辞退したり、ブロックしたり、手元から出来る対策をしておきましょう。
仕事の種類にかかわらず、トラブルは存在しますが上記代表的なものです。
サイトに登録したてのワーカーにも案件のメッセージは配信されるので、メッセージの案件にすぐに飛びつくよりも未経験者から募集している案件を自分で選んでみましょう。
在宅ワークのメリット
トラブルが避けられれば、副業や仕事に出られない人にとって貴重な収入になる在宅ワークですからメリットもあります。
- 自分が作業可能な時間に作業できる
- 通勤に時間を取られない
- 自分が持っている技能が役に立つ
- 副業で小遣い稼ぎもできる
時間を選ばないのは、在宅で作業を行う最大のメリットだと思います。
通勤の時間も掛からず、職場に勤めるのと違って体調不良の時の対応もしやすくなっています。
私も病気から在宅ワークに入ったのでダウンした時に一番恩恵を感じています。
自分が持っている知識や趣味で覚えたことも活かしやすい環境です。
画像の編集と動画の編集を覚えていて良かった案件もあり、アルバイトでは使えないことも活用できています。
受注者・発注者共に副業で始める人も多く、案件の種類も豊富です。
在宅ワークのデメリット
メリットがあれば同時にデメリットもあります。
デメリットもしっかり押さえて案件探しに臨みましょう!
受注者
- 応募しても採用されない!
- 一度仕事が終わったらすぐ次を探さないといけない
- 詐欺に遭遇することもある
提示されている案件に応募しても、すぐに案件が決まることは少ないです。
不採用の時も連絡が来ないことも珍しくない一方で返信をくださる発注者も居ますので何日待つか迷うところですが、自分の希望の条件の案件を複数見繕っておく必要があります。
仕事が終わったら即、次に仕事を見つけないといけないので、採用されない!と壁にすぐぶち当たります。
最初に触れたようにトラブルに遭遇することもあるので、どうしても疑り深くなってしまいがちなのですが、しっかり連絡を取り合える発注者が第一です。
発注者
- 希望の条件の人が応募してくれるとは限らない
- 自分のスケジュールに添った納品が行われるとは限らない
- ちゃんと発注の知識を持っていないと足元を見られる
応募してくれる人の条件が常に自分の希望に添っているとは限らないのが、発注を出す側にとって厳しいところです。
在宅ワークの依頼は職場での雇用のように必ずこうしろ、とはいえない部分もあります。
私も条件に添えているのかな、と思いながら、また不調で手が止まることも多く毎回迷惑を掛けているなぁと感じながら作業しています。
発注者が個人に委託する場合、特に注意が必要なのが受注者に技術も知識もある場合、足元を見られる可能性があることです。
依頼して納品されたデータが発注者側に権利があることを必ず明記し、書き換えの出来ない形式で残しておくようにしましょう。
特に企業で使うデータを勝手に扱われると大変です。
受注者にとっても明記がない作業は困ることも多いので細かく話し合って決めることが大切です。
共通・直接取り引きのトラブル
- 相手の顔が分からないのでトラブルに遭遇しても泣き寝入りが多い
- 状況によっての中断もありうる
- フェードアウトされてしまう
- 納品データによって訴訟に遭遇する可能性がある
個別・直接取り引きのトラブル
- 個人情報を勝手に書き込まれてしまった
- 商品使用のモニターを依頼して、商品購入の代金を持ち逃げされた
インターネット上でのやり取りが多いので、相手の顔が分からないまま、匿名性が高いクラウドソーシングのサイトになると更に情報は見えなくなります。
納品されないままのフェードアウトがあったり、報酬を払わないで納品物だけ持ち逃げされても、泣き寝入りが多いです。
状況によっての作業の中断は、個人なら家の事情、企業でも管理しているデータのチェックなど中断は珍しくないのでそのつもりで覚えておくと作業の予定も立てやすくなります。
どんな案件でも必ず注意されるのが著作権の問題なのですが、ブログからの引用が元で訴訟になった例を聞いたことがあります。
有料サイトで購入した画像素材だったことが理由ですが、裁判となると出廷しないのも問題になってしまいます。
データの作成で最も注意が必要な事柄です。
直接取り引きの場合は、個人情報を公開しての取引になるため、慎重な管理が必要になります。
掲示板に勝手に情報を載せられたり、商品仕様のモニターの依頼でお金を先払いしたためにお金だけ持ち逃げされた例もあります。
出来る限り商品購入が必要な場合は、後払いで報酬と商品の購入代金を支払うのが望ましいです。
やり取りはスクリーンレコードで残す
不審に思うことが多い案件については必ずやり取りを残しましょう。
メールは文面をテキストで保存出来ますが、いくらでも書き換えが利くので、出来る限りスクリーンショットや、デスクトップの録画が出来るソフトで動画で残した方がいいです。
Vectorや窓の杜で無料で使えるソフトがアップされています。
動画なら文面に手を加えるのも手間が掛かりますので証拠になりやすいです。
トラブルの発生の連絡にも状況が伝わりやすくなります。
できれば必要になる事態に遭遇しないに限りますが、こうしておけば良かったということも時には出て来ます。
メモ代わりとしても便利ですので習慣をつけておくといいでしょう。
最後に
今回は在宅ワークでトラブルになりやすい案件と、在宅ワークのメリットとデメリットを記載しました。
本当のトラブルになるのは一部ですが、決して他人事でもありません。
- 出品代行案件は避ける
- SNSのIDを強制する発注者は避ける
- 仮払なしでの作業を強制してきたり、トライアルがある高額案件に注意
案件を受ける上では、まずこの3つを避けた方がいいです。
比較的簡単に受けられる高額な案件もあるので、トライアルと額面だけで一概には言えませんが注意するべき案件です。
発注する時も、契約の内容は明確にしておくのが不要なトラブルを防ぐコツですよ。
よくあるトラブルを知ることで快適な在宅ワークが進みます。
トラブルに遭遇した時、必ずワンクッション置いてから行動を心がけるのがベストです。
「こういうのが本当にあるの?」「自分もこういう目に遭った!」という方それぞれだと思うのですが、実際に遭遇すると「本当にこういうものなんだなぁ」と実感します。
ここを見て下さった人が被害に遭われないことを願って、今回は締めくくりたいと思います。