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左利きあるある!私の経験をネタに矯正について6つの視点で考えました

2017/08/19

 

自分のお子さんが左利きだったら、あなたはどうしますか?

あなたが右利きだったら狼狽(うろたえる)、とまではいかなくてもチョット悩みますよね?

私自身も元々左利きでしたが、幼い頃に矯正されました。

その結果、字を書くのは右手になりました。ですが、他のことはやはり左手を使う事が多いです。

 

私には子供が居て、1人は右利き1人は左利きです。

右利きの息子に、左利きの私が、右利き用にできている道具を使う作業(ハサミの使い方など)を教えたりするのはとても苦労しました。

その後、生まれた娘は左利きでした。ですが、あえて矯正しませんでした。

 

現代でもまだまだ右利きに矯正する人が多い中、なぜ娘を右利きに矯正しなかったか?

幼い頃に矯正をした私の経験を元に、右利きに矯正することについてのメリット・デメリット考え方などを5つの章に分け、これからお話したいと思います。

利き手矯正は、大げさに聞こえるかもしれませんが、就職や結婚など、人生を大きく左右する要素の1つです。

ご自身やお子さんが左利きで、いま矯正を迷っておられる方へ、この記事を読むことで矯正に対する考え方・選択肢が増え、矯正する・しないに関わらず後悔のない選択の一助となれば幸いです。

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1.矯正は子供のうちにやるのが良いのか?

 

私が子供だった昭和40年代は、まだまだ矯正する場合が多かったけど、現代は認識が変わり左利きのままで育てる家庭も多くなりました。

左利き用の道具なども昔より増え、左利きの人も生活しやすい環境が整っています。

しかし、私が子供の頃に植え付けられた先入観は未だに根深く残っていて、私と同じ世代の人が左利きの子を矯正するかどうかで悩んでいることも意外に多いです。

 

私の場合、右手が自分の意志で使える様に成るまでは、常にストレスを感じていました。

自分の意志ではなく、親や幼稚園の先生に矯正され、それを「嫌だ!」言えない事に対するストレスと、右手が上手く使えない事に対するストレス。その両方のストレスがかかっていました。

そんな経験を幼少期に送っていますので、お子さんの矯正を考えている親御さんと会って話しをしていると複雑な思いがします。

 

私見で言わせていただくならば、自分で判断出来ない時期無理やり矯正するのはお勧めしません。

左利きの場合、無意識に鏡文字になってしまうので、書き直す時間も含めて右利きの人よりも書く事に多くの時間が掛かってしまいます(私自信もそうでした)。

学童期は漢字の書き取りなど、繰り返し字を書いて反復学習をする機会があるので、字の書き方などは時間を掛けて修正する事は可能です。

ですが、そこには膨大な労力時間がかかってしまいます。

矯正にかける時間を、そのまま勉強にかける事が出来たなら?「一体どれぐらい勉強時間に充てることができるのか?」ここもぜひ念頭に置いておきたいところです。

 

余談ですが、矯正すると脳に負担がかかり、そのストレスから吃音になると言われています。ですが、それも間違いです。

家の娘は矯正していませんでしたが、小さな頃サ行が言えませんでした。

左利きであった事と吃音因果関係があるのかは解りませんが、娘の場合は矯正は行ってなかったので、矯正による副作用でない事は言えます。

娘はその後、指導してくれた幼稚園の先生のアドバイス「小学校に入って本読みの時に本人がコンプレックスを感じない様にしたいですね」という一言で言葉の教室に通いはじめました。

言葉の教室では、遊びを通した指導・訓練を通じ、楽しみながら続けることが出来、一年半ほどで問題だったサ行がスラスラ言える様になりました。

この様に、本人が負担を感じることなく幼少期に行う訓練は本人や家族にとっても、感謝する事はあっても嫌な思い出にはなっていません。

嫌な思いをして訓練すのではなく「やるなら楽しくやる!」矯正にも同じことが言えるのではないでしょうか?

 

あと、矯正するのなら子供の頃の方が良い理由は「大人より物事に柔軟で、そもそも余計な経験値がないから」とよく言われます。

今はスポーツをする際に、左利きである事が逆に有利になると考え、元々右利きなのを逆に左利きに矯正しようとする場合もある様です。

この場合も子供の頃に矯正をすれば左利きにすることは可能なんでしょうけれども、なんだか「時代は変わったなー」と私は思います。

 

いずれにせよ「矯正する!」と決めたのであれば早めにするに越したことはなさそうです。

 

 

2.矯正によるデメリット

 

右利き左利きを語る上で、右脳と左脳の存在と働きが良く取り出されています。

右利き左脳が刺激されるので言語能力に優れ、左利き右脳が刺激されてクリエイティブな発想が出来るなど、どちらの利き手にもそれぞれ良いところがあるんですね。

 

最近、矯正する事によって脳に障害が残る記事を目にする事が多いのですが、矯正を経験した当事者からしてあまり気分の良いものではありません。

例えば、瀉血(しゃけつ)など、今にして思えば明らかに倫理観道徳に反する行為でも、昔ならば普通に推奨されていた訳で、今「問題が無い」と言われているからと言って、必ずしも大丈夫とは限らないものなんですね。

左利きの矯正についても、矯正後のデメリットについて色々調べましたが、現時点でハッキリとした根拠のあるデメリットは見つかりませんでした。

今の時点では不安からくる、推測の域を出ない物と考えます。

脳の機能については、まだまだ解らない事も数多くありますが、矯正イコール脳に何らかのダメージを与えるとは思えません。

 

 

3.矯正によるメリット

 

私の場合。料理の時は無意識だったのですが、気づけばいつの間にか両手を使って料理をするようになっていました。

右手は皮むきや割と大雑把な仕事をしていて、左手では割と細かい作業をする時に使っていました。

気が付けば知らないうちに身に付いてた事に関しては、体が勝手に習得しましたって感じで面白いですね。

あと、今はやっていませんが、学生の頃はバレーボールの試合の時、アタックの時に両手打ちが出来たので、重宝がられていました。

元々の利き腕と、訓練で得られた利き腕と両方の手が器用に使えることは便利な事が多いです。

 

 

4.左利きで一番困った事

 

左利きで何が一番困るか?と問われたなら、私は車の運転が一番困りましたね。

車の運転は、結婚当初ペーパードライバーだったのですが、車に乗らないと生活出来ない所に住む事になり、車を久しぶりに運転

久しぶりに運転して改めて気づかされたのが「車の運転むずかしい!」と言うことでした。

 

私以外の左利きの人にも経験があるかと思いますが、久しぶりに運転したとき左利き特有の「右と左が解らなくなる!」問題が発生し混乱してしまいました。

右と左が解らなくなると言っても、右利きの人には理解しにくいですよね。

利き手が右利きの人は主軸を右に考えて運転しますが、私のような左利きの場合、主軸に考えてしまいます。

 

解りやすく言えば、ゲームで「コントローラーが逆さまになるアイテムを取っちゃった!」みたいになるんです。

 ”上に行きたいのに下に行く” し、 ”左を押すと右に行く” 。

そんな、コントローラーが逆さま状態でズーっとゲームをやってる感じです。

ゲームでは一定時間が来たら直るけど、それがずっと続いている状態を想像してみて下さい。

恐ろしいですよね。チョットした判断ミスが事故につながる車の運転でこれはかなり怖いです(汗)

 

 

頭で意識し続ければ、コントローラーで右を押すと、左に動くのが分かるけど、敵が迫ってきて焦ってくると「あっち!」と思って無意識に本来押すべきボタンを押しちゃって敵に突っ込んで行ったりしちゃいますよね。

実際の運転では、右って思って左に認識してしまったものを、又本来の右であると脳が認識するまでのタイムラグが生まれる感じ。

右が左に思えて、それを又右に再認識する過程を踏まえないと理解出来ないなんて面倒くさいでしょ?

例えて言うなら、頭の中で英語を日本語に翻訳する様な感じに近く、それゆえにタイムラグが発生、状況を認識するまで時間がかかります。

 

 

それに慣れて普通に運転できるようになるまで、とても労力時間が掛かりました。

認識を変えるのは頭で解っていてもなかなか難しいものです。

しかし、「何事も習うより慣れろ」の精神で人気のない朝の道で練習したり、運転マニュアルを読み込みシュミレーションしたりして、今は、まぁ何とか日常生活に支障のない程度には乗れる様になりました(一応、ゴールド免許です)。

 

 

5.お子さんへの対応について

 

娘が左利きだと判った時も自分が矯正されて嫌だったので、無理に矯正しようとは思いませんでした(旦那は右利きなので矯正しない事に少し躊躇った様ですが、私が押し切りました)。

よく矯正すると書くと言われている鏡文字を、娘も幼稚園の時に書いていましたが、あえて無理に直させようとはしませんでした。

ほどなくして、鏡文字もいつの間にか治っていました。その時に分かったのが無理に矯正しなくても「周囲の環境に合わせて自然と慣れていくモノなんだなぁ」ということ。

 

今は左利き用の道具なども数多く出回っていて、学校自体も左利きに対して寛容な指導を行う所がほとんどです。

家の娘も左利きに関しては、学校側から注意された事はありませんでしたし、左利きが昔ほど不便と言うこともないです。

 

子供が左利きで困ったことと言えば、小学校中学校の習字と、あとは、給食の時のお玉右利き用なので、食当番でおかずを入れる時ぐらい。

その時はチョット苦労しましたが、それも中学校まで、後はそこまで困ったこともないようでした。

 

娘にあるとき改めて「左利きで困っているか?右利きに矯正した方が良かったか?」と聞いたことがありましたが「字を書く時に左から右に手を動かすので、手が汚れるのが嫌だった」とか言っていました。

それも書く道具が、鉛筆からシャープペンに代わる頃にはあまり気にならなくなった様です。

ちなみに、左利き用で手が汚れにくくなるノートもあります(罫線が斜めになっていて書くとき手が汚れない様になっている)。

学童期から中学にかけて、娘が左利きが原因で困る事は意外に少なかった様です。

左利きの人が不便を感じずに過ごすには、身近にいる人が左利きである事を、そのまま受け入れる事が肝心です。

何事もそうですが、否定的な考え方をしているとそれがお子さんに伝わります。

 

左利きのまま育てると決めたら迷わない事です!

 

親が迷っていると、子供も不安な気持ちになってしまいます。

しかし、ノートの例からも解る様に困っていたりする事、不便に思う事も多いはずなので、そこをサポートしてくれる道具などを使う事によってスムーズに出来る事もあると思うので、色々調べてお子さんにあった道具を見つけてあげたいですね。

公共の施設道具などは、右利き仕様の物が多いので左利きの人には使いにくいんだよと教えてあげると、変な劣等感を持たせずにすみます。

 

あと、余談ですが左右の区別がつきにくいお子さんの場合、目印があると解りやすいです。

例えば靴のどちらかに目印を付けて置くと「目印がついている方が右だよ」と教えてあげることが出来、混乱せずにすみます。

左右をスムーズに理解出来るのでおすすめの方法です。

 

うちの娘の場合、矯正はしなかったけれど小さい頃は、右と左について取り違え分からなくなることが多く、とくに靴紐結びは下手でしたが、ある時お気に入りの紐靴を買った時に、どうしても自分で履きたい気持ちが強かったのか、ほどなくして1人で上手に結べる様になりました。

個人差はあるとして、左利きの娘は物事を習得するのに時間が掛かる傾向がややありまあした。

出来ない事で劣等感や、コンプレックスを感じる事はありましたが、それも最初だけ。

出来る事が増えてくると少しずつですが自信が付いてきて何でも出来るようになってきますよ!

 

6.それでも矯正したい方へ

 

必ずお子さんの気持ちをくみ取りつつ、本人がどう思っているかどうかあくまでも可能性を広げる意味でなら、お子さんにとってプラスにはなってもマイナイスにはならないはずと考えます。

ただ繰り返しになりますが、無理に矯正を行うのは良くありません!

私自身今は両方使えて便利だなと思っていますが、それは大人になったから言える事で、子供の頃は嫌でした。

大袈裟かも知れませんが、自分の利き腕を否定されるイコール自分の存在を否定される事と同じだからです(少なくとも私はそう感じました)。

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まとめ

 

人は生まれた時は、自分の利き手がどっちかなんて考えもしないと思います。他者が介入する事によって、区別され選別されるのかもしれません。

左利きの人の数が圧倒的に少ない、だからこそ色んな憶測や意見が飛び交っているのでしようが、親が不安な気持ちだとそれは必ず子供に伝わります。

自分の目で目の前のお子さんと向き合って、最適な判断をされる事を望みます。

そんな事を言っている私自身も、今回この記事を書くにあたって娘に色々聞いてみた所、意外に解ってない事があった事に気づきました。

右利きの人にとって利便性の高い社会である事は事実なので、不便に感じる事は多いですが、今の時代多数に焦点を合せるより、確実にニーズのある物について生産したり開発をする方が、案外上手く行く場合も多い事を考えても、左利きである特性を生かす方向で育てていこうと改めて思いました。

矯正により出来る様になった事や、苦手な事などについては、あくまでも個人の感じた事で、すべての人に当てはまる訳ではありません。

以上、お読み頂き有難うございました!

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