派遣の仕事

派遣社員の契約期間について知っておくとお得な情報をここに紹介!!

2017/09/22

 

ライターのTOKUです。派遣社員歴、約10年です。

幾つかの派遣先を経験して来ましたが、その中で「契約期間」について知っておくと得する事があるのに気がつき、もしその内容が同じ派遣社員の方にもお役に立てば…と思い、ここに書いてみようと思いました。

 

「こういう契約方法があるのか」

「こういう法律があるのか」

「こういう対処方法があるのか」

 

など、知らないと損をする事があります。

ぜひ、この後の実例も含めた記事を読んでみて、自分の派遣契約際にお役に立ててみて下さい。

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派遣契約の手続きの流れ

 

まず、派遣契約をする際の一般的な手続きの流れを確認してみたいと思います。

 

【派遣契約の流れ】

  1. 自分の属している派遣元会社から派遣先の斡旋や紹介を受ける
  2. 紹介された派遣先や業務内容について吟味し、納得したら派遣元に伝える
  3. 派遣元会社が派遣先へ連絡し、日程調整し、面接日等を決める
  4. 派遣元会社から面接日時や場所などを聞き、問題なければ承諾する
  5. 面接日に派遣先の指定場所に行き、面接や業務内容の確認などを行う
  6. 面接後、派遣先が派遣社員として採用するかどうか検討する
  7. 派遣社員として働いてもらうと決まった場合、派遣元会社に連絡が入る
  8. 派遣元会社から自分へ派遣社員として働いてもらう連絡が入る
  9. 指定された日程や場所や契約内容に従って派遣先で働き始める

 

大まかに言いますと、上記の様な流れになると思います。

そして、ポイントになるのは派遣元企業と派遣先との連絡・調整になります。

上記では(3)と(7)が、そのポイントにあたります。

このポイントで、ひと工夫するのが大切になります。

 

 

得する契約方法(実例)

 

前述しました(3)と(7)で、どうすれば良いか?

実例を3つ紹介してみたいと思います。

 

1. (3)派遣元会社が派遣先へ連絡し、日程調整し、面接日等を決める

 

(3)の前段階で、勤務時間期間待遇、その他について分かるかぎり教えてもらい「勤務時間が9時からとなっているが、職場まで遠いので10時からの出勤時間に出来ないか?」と要求し希望通りになった。

 

 

2. (7)派遣社員として働いてもらうと決まった場合、派遣元会社に連絡が入る

 

(7)の決定後、時間単価2000円の提示を受けたが、過去に経験のある慣れた仕事なので「即戦力として働くことが出来るのでもう少し時間単価を上げて欲しい」と要求し時間単価2050円にしてもらった。

 

 

3. 給与の支払い形態の変更

 

ぜひ、派遣先で働いて欲しいと依頼されたが、残業時間を予め含めて月額固定金額にしているのが納得できなかったので、この契約では働きたくないと返答し、その後、1日8時間勤務でそれ以上の残業は15分単位で残業代を支払う契約に変更してもらい、正式契約した。

 

 

など、改善された実例があります。

ダメでも構いません。自分の要求を積極的にアピールするのが派遣社員(労働者)としての権利でもあります。

とにかく、素直に要求してみましょう!(でも、時間単価を倍にしてくれとか、常識外れの要求はダメですよ・・・)

 

 

その他の具体的な実例

 

さらに、私自身および私の知る他の派遣社員の方が体験した実例を4つ紹介したいと思います。

 

Check✓1. 契約期間単位の改善
当初、派遣契約期間を1ヶ月単位で様子を見て、仕事に慣れてきたら3ヶ月単位の契約に切り替えるとの連絡を受けていたが、派遣元に連絡し「様子を見るのは最初の1ヶ月で充分ではないか?2ヶ月目から通常契約にしてもらえるように改善して欲しい」と希望を伝えたところ、見事!希望通り2ヶ月目から3ヶ月単位の契約に変更された。

 

 

Check✓2. 契約延長の希望
来月で派遣期間が終了し派遣先での仕事が満了する予定であったが、どうしても仕事の残務処理が残るので、その対応に契約延長を希望したら受け入れられ、派遣期間が1ヶ月間延長された。

 

 

Check✓3. 正社員登用

もう3年以上同じ派遣先で働き続けていた人が、派遣法の改正があった事を知人から聞き、派遣先に相談したら、派遣先ではその法律改正を認識しておらず、検討後、その派遣社員を正社員登用する事となった。

 

 

Check✓4. 失業保険

派遣社員として丸1年間、同じ派遣先で働き続けたが派遣先都合で契約期間が残っている段階で派遣契約の打ち切りの話が出た。

派遣元の営業と労働基準監督署に相談し、派遣先の会社都合による解雇として処理してもらいハローワークに失業保険を手続きを行い受領された(自己都合ではなく、会社都合としてもらう点が重要かつ大切)。

 

など、希望を提示して叶えられたケースがあります。

もちろん、必ず希望通りになるとは言えませんが言わなれば事態は変わりません。

 

遠慮なく、言うべき点は言うのことが大切です。

 

また、直接派遣先に言うと角が立ちますが、間に派遣元の担当営業が入るので、角が立ちません。

担当営業に頑張ってもらいましょう!(笑)

 

 

知っておいて欲しい!(改正)派遣期間の法律について

 

2015年(平成27年)に派遣法の改正があり、変更点は同一の派遣先に3年以上の継続した派遣契約は出来ないと言う改定になります。

詳しくは、以下の厚生労働省の情報サイトが参考になります。

 

要点としては3年間働き続けた派遣先で正社員に登用するべきとの配慮から改正された法律になりますが、逆に3年経過したら一度、派遣契約を打ち切ると言う企業側に有利な改正とも言われています。

よって、この改正された制度を忘れずに覚えておき、もし派遣先との契約期間3年に近づいてきた時、事前に対応策を検討しておく必要があります。

具体的には以下のような対応がお薦めです。

 

【派遣期間法への対応策】

  • 派遣元や派遣先に自ら連絡し、今後も契約を続ける気持ちがあるかどうか事前確認する
  • もし、社員登用を望む場合、まずは派遣元にその希望・意志を伝える
  • もし、派遣社員のまま、継続したい場合、契約を打ち切られないように配慮を求める
  • 契約が終了になる可能性がある場合、新たな職場を希望するか、継続を希望するか、自分の意志をまず派遣元に伝え、希望を叶えるように対応を依頼する
  • 希望が叶わず、納得が出来ない場合、厚生労働省の相談窓口、または労働基準監督署に相談を持ち込む

 

まず、自分が属する派遣元企業に相談し、それでも効果がない時に公的機関に相談する流れで対処するのがお薦めです。

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まとめ

 

最後に派遣契約期間のお得情報をまとめてみたいと思います。

 

  1. 派遣元と派遣先の交渉の際に自分の意見や希望を積極的に伝えましょう。担当営業がいる場合、担当営業に協力してもらいましょう
  2. 自分の希望を盛り込むために派遣元から適宜、情報提供をしてもらいましょう(これも担当営業に頑張ってもらいましょう)
  3. 派遣法の改正内容も含めて、労働者派遣法や労働基準法を確認してみましょう
  4. 自分の希望が叶わない時、派遣元に相談し、それでも納得が得られない時は、厚生労働省の相談窓口、または最寄りの労働基準監督署に相談しましょう
  5. 無理は禁物ですが、言うべき事は言い、労働者の権利を行使しましょう

 

どうか納得と安心の労働環境を得て、より良い人生を歩みましょう。

私も頑張ります。共に頑張りましょう!

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