派遣の仕事

派遣社員の2018年問題について相談してみたら良案を知ったので語ってみる

 

ライターで派遣社員のTOKUです。派遣社員を10年強と長く続けています。

長く続けていると、いつしか、この生活が当たり前のものだと思ってしまい自分を取り巻く社会の変化などには多分に疎くなっていました。

ですが先日、派遣元の営業担当から「2018年問題が最近話題になっているけどTOKUさん知ってる?」と聞かれ、

「えっ?何それ??」

と、ちょっと驚きつつも、「これは、キチンと調べておかなきゃいけない事柄だな」と思ったのをキッカケに、今回詳しく調べてみることにしました。

調べるに当たってちょうどタイミング良く、派遣元の営業担当や同じ職場の他の派遣社員さんとこの2018年問題について相談・情報交換する機会があり(主にお酒の場ですが…笑)貴重な情報を得ることが出来ました。

 

その情報を、「同じ派遣社員で働く多くの方にも知ってもらいたい!」と思いまして、ここまとめました。

 

「2018年問題」は、派遣社員である全ての方に関わる問題です。

ぜひ、この後の記事を読んでみて下さい。お役に立ちましたら嬉しく思います。

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2018年問題とは?

 

それでは、私が得た「2018年問題」の内容を紹介します。

 

【2018年問題】とは?
3年前の2015年(平成27年)に施行された「改正労働者派遣法」によって派遣社員の同じ職場での勤務期間が最長3年と決められ、2015年10月から適用され、2018年9月末でその最初の期限を迎える事になる問題を意味します。

 

実際の法律は以下の厚生労働所のサイトが参考になります。

⇒ 【平成27年】労働者派遣法改正法の概要

 

つまり、「2015年10月1日から2018年9月30日まで継続して同じ職場で働いている派遣社員は、その職場を離れるか、正社員に再雇用されるか、どちらかを選ばなければならない」と言う事になります。

ケロスケ
派遣業界を取り巻く環境は、昨今厳しい状況にあり国会でも度々議題にあげられていますね。

 

もちろん、正社員として雇用されるなら問題ありませんが、厳しい世の中ですので正社員になれる人はごく僅かです。

そうなりますと「丸3年間働いたらそこで契約満了。お疲れ様でした。」となるケースが多く発生すると容易に想像されます。

これが初めて適応される2018年9月末での最初の事例が「2018年問題」と称される所以です。

 

 

どうすればいいの?

 

では、派遣社員は同じ職場で3年間を超えて働くことが出来ないのでしょうか?

 

私は

  • 派遣元の営業担当
  • 他の派遣社員からの情報
  • ネットの情報

などから情報を得て、相談・熟考して、以下のような3つの視点から対策を考えてみました。

 

 

1. 事前調査

まず、同じ職場で継続して3年間働く事になるか確認する必要があります。

もちろん、派遣先の都合で契約期間は決められるので、自分ではどうすることも出来ないのは明白ですが、それでも派遣先の関係者や派遣元などから「様子を伺う」ことで、情報を得るのは大切です。

無理せず、余裕を持って、やんわりと聞き出せるようにするのが良いでしょう。

ケロスケ
同僚との何気ない会話からも情報が入ってくることがありますよね。

 

2. 三年超え対策

1.の事前調査で情報を得て、同じ職場で「3年超え」の可能性がある場合、道は2つになります。

「正社員」に再雇用されるか、そうでないか・・・

「正社員」登用の道がある場合、自身に問題がなければ、そのまま正社員化すれば派遣社員から卒業です!

もう契約延長問題はありません。おめでとうございます!

 

では、正社員が無理な場合はどうでしょうか?

 

同じ職場では働けなくなります。この対処として「同じ職場でも違う部署に転属して契約延長してもらう」と言う方法があります。

これなら「三年超え」は可能です。

この「配置替え」をしてもらえるかどうか、派遣先や派遣元に協力を得るように自ら動く必要があります。

 

 

3. 別の道か?継続の為の対策か?

3年間を最長と考えて、また新たな職場を探すのも一つの道ではあります。

でも慣れた職場で継続して働きたい人も多いと思います。

 

そんな人には

  1. 派遣元との契約を終えて別の派遣先に移る
  2. フリーランスになる
  3. 派遣社員ではなく契約社員の登用を検討する
  4. 1ヶ月間休んだ後に再契約する

などが対応策になると考えられます。

 

上記の

  1. 事前調査
  2. 三年超え対策
  3. 別の道か?継続の為の対策か?

と手順をおって進めていけばスムーズに事態は進展すると思います。

 

なお、このすべての段階において、「派遣先」および「派遣元」の協力が必要不可欠です。

自分一人では解決できない問題です。よって普段から良い関係を築いておきたいですね。

大変かもしれませんが、派遣社員として生き残るための知恵として無視できない対応策だと思います。

 

 

ちょっと注意点!

 

なお、「2018年問題」の対象外になる人もいます。

 

以下のような人です。

  • 当初から「無期限」で派遣契約をしている派遣社員
  • 60歳以上の派遣社員
  • 月間の就業時間が通常(週40時間等)の半分以下の派遣社員
  • 正社員が産前産後休業、育児休業、介護休業等で休む際に代替として勤務する派遣社員

この中の1つでも該当する方は「最長3年」の派遣契約に縛られない方になります。

これも念のため「派遣先」や「派遣元」に確認しておくと安全確実かと思います。

 

 

もし、問題に感じたら?

 

しかし、残念ながら

  • 自分の思った通りに進展しない
  • 不利益を感じる
  • 納得できない

と思われる方は、公的機関の力を借りたり、法律的問題がないか確認しておくことが大切になります。

以下にその連絡先等をまとめます。

 

Check✓相談窓口はこちら

 

これらは「最終手段」になるかと思います。場合によっては「派遣先」「派遣元」に迷惑を掛ける可能性もあります。

劇薬になりかねませんので、注意しつつ、冷静に勘案して利用するしないを判断して下さい。

ケロスケ
なるほど、慎重に進めることが肝心なんですね。

 

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まとめ

 

2018年問題について、私が関係各位に相談・情報交換して得た情報としてまとめてみました。

  • 2018年問題とは同じ派遣先に「最長3年間」まで働き続ける事が出来るが、3年を超えて働き続ける事が出来なくなる新しい制度が適用される問題を言う
  • 3年間継続勤務後、派遣社員から正社員になる人は、この問題は良い施策として受け入れることが出来ますが、派遣契約満了となる人は対応策が必要になる
  • 具体的対応策として「派遣先の所属部門を変更してもらう」「派遣元を変更する」「フリーランスになる」「1ヶ月間休む」などありますが、自分でも対応策を考えておくのが最良の防衛策になる
  • 対応策を実現するには「派遣先」「派遣元」の協力が必要不可欠です。普段から協力を得られるように、関係各位から好かれる派遣社員になっておく必要がある
  • どうしても納得が出来ない時は、公的機関や弁護士などに相談する方法もある

なかなか厳しい「派遣社員」の「継続勤務」「派遣契約」の問題かと思いますが、一人で悩まず多くの人を巻き込んで、相談・協力・相互理解して、より良い労働環境を手に入れましょう!

私も苦手な人付き合いを改革中です(笑)

お互い、頑張りましょう!

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