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始祖鳥は鳥の祖先じゃない!実は進化ではなく退化の可能性も

2017/06/13

 

連休に入りましたね。

この時期、家族で博物館に行かれる人も多いのでは?

僕は子どもの頃から恐竜が好きで、地元宮城の博物館や、隣県の福島まで化石を見に出掛けることがけっこうあります。

博物館に行くと、恐竜の化石なんかが展示してあり、その中にもしかしたら【始祖鳥】もいるかもしれませんね。

この始祖鳥ですが、最近の研究で新たな事実が見つかってきていることをご存知でしたか?

この記事では、始祖鳥の特徴に触れながら始祖鳥についての新たな見方などを説明していきたいと思います。

ケロスケ
ちなみに日本で最も化石の出土が多いのは福井県といわれています。僕もいつか行ってみたいですね

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始祖鳥が鳥類の祖先と言うのはウソ?

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始祖鳥は、爬虫類と鳥類の間の性質を持っていて、鳥類が爬虫類から進化したことを示す化石として有名です。

その名が示すとおり、鳥類の起源ともいわれています。

 

しかし、始祖鳥が最古の鳥だとする説は、最近あやしくなっているのだそうです。

 

まずは、こちらをご覧ください。

 

2011年06月22日

【朝日新聞記事から】「鳥? 恐竜? 揺れる始祖鳥」

始祖鳥は鳥か。恐竜か。発見から150年、これまで最古の鳥類とされてきた始祖鳥の位置づけが揺らぎつつある。

従来の考えを覆す特徴をもつ化石が、7月2日に開幕する「恐竜博2011」(東京・国立科学博物館)で日本初公開される。

展示されるのは「サーモポリス標本」と呼ばれる始祖鳥化石。05年に論文が発表されたこの最新標本によって、始祖鳥の足の親指は前向きについていることが新たにわかった。

これは、肉食恐竜と共通の特徴だ。

これまでは、従来知られていた化石の見え方から、始祖鳥の足の親指は、鳥類と同じように、枝をつかみやすい後ろ向きと考えられていた。

今回、唯一体がはっきり正面を向いているこの化石によって、初めて足の指の詳細が確認され、従来考えられていたよりも恐竜的な動物だったことがわかったのだ。

そもそも、始祖鳥が鳥類とされた根拠のひとつは羽毛だった。1861年、1枚の羽毛化石が確認された当時、羽毛をもつ生物は鳥類しか知られていなかった。

しかし、15年前から中国を中心に羽毛恐竜の発見が相次ぐと、もはや羽毛は鳥類の「証し」ではなくなる。

それ以来、指の向きが唯一残された鳥らしさの根拠とされてきたのだが、サーモポリス標本がその最後の砦(とりで)を崩した形だ。

この研究成果を受けて、恐竜と鳥類との境界線を巡る議論が一層活発化している。

同標本の実物化石の展示は7月2日から10日まで。以後複製を展示。その他の始祖鳥化石の複製7点も並び、見比べることができる。

引用元:【朝日新聞記事から】「鳥? 恐竜? 揺れる始祖鳥」

 

1986年に、始祖鳥の化石から遡ること7600万年~2億2500万年前の地層から、実際に空を飛べていたであろう鳥類の化石が発見されました。

この鳥は【プロトエイビス】という名ですが、骨が中空になっており始祖鳥よりもはるかに上手に空を飛べていた可能性があります。

そうなると、始祖鳥はプロトエイビスの一派から爬虫類へと《退化した》種なのではないか?

という可能性も考えられるのです。

少なくとも、化石の始祖鳥が生きていた時代には、すでに始祖鳥よりも鳥に近い特徴をもった生き物が空を飛びまわっていたことは確かです。

ケロスケ
昆虫以外の生き物で、初めて空を飛んだのが始祖鳥では無いと言うのは驚きですね

 

そもそも始祖鳥とは?

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始祖鳥とは、ジュラ紀に生息していたとされる最古の鳥類で、爬虫類と鳥類の特徴を両方持っていることから、爬虫類から鳥類へ進化した最初の祖ではないかと考えられてきた生き物です。

ちなみに始祖鳥という名の由来もここからきています。

化石から読み解ける始祖鳥の特徴を、爬虫類と鳥類別にわけますと。

 

爬虫類の特徴

  • 翼の先に3本の指があります。
  • 嘴に歯が生えています。

 

鳥類の特徴

  • 鳥のように羽毛があります。
  • 前足が変化しており、鳥の翼のようになっています。

 

下の動画は、始祖鳥の姿を再現し、イメージしやすくしたものです。本文と合わせてご覧ください!

ケロスケ
現存する鳥では、カササギに似た姿形で、大きさは前兆が50cmほどだそうです

 

空を飛べない始祖鳥。その翼は何のためにあった?

 

始祖鳥の翼は、その羽毛の少なさと翼の面積、それと体の重さから考察すると、羽ばたいて空を飛べるというようなシロモノではなかったようです。

せいぜい高い場所から低い場所へ滑空するぐらいが精一杯といったところです。

そこで疑問なのですが、

 

空を飛ぶ目的ではないのに、なぜ?翼ができたのか?

 

ということです。それについては諸説ありますが、そのひとつが、【体温調節のため】だったという説です。

寒いときには、羽毛を膨らませて体を温め。また、暑いときには翼をバタバタ羽ばたかせることで、風を作り涼んでいたのではと考えられています。

もしかしたら、ものすごく暑い日に、涼をとろうと思い翼をバタバタ羽ばたかせているうちに、フワッと体が体が浮かぶようになり、そのうち飛翔器官として発達していったのでしょうか?

その他に、虫を捕獲するための器官として発達したなどの意見もあるようですが、残念ながら、実際のところは未だ詳しく解明されていません。

ケロスケ
謎が解明されていないというところに、ミステリーとロマンを感じますね

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まとめ

 

始祖鳥についてザックリ書き綴ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

僕ぐらいの世代(アラフォー)では、始祖鳥が鳥の祖先と教えられてきたので、始祖鳥よりも先に、鳥に近い飛翔能力を持った生物が存在していたことに、ただただ驚くばかりです。

また、羽毛の生えた翼があるにも関わらず、それが飛翔の為ではないということにも驚きましたね。

中生代に存在していたといわれ、半世紀以上も前から研究されている始祖鳥ですが、実は、まだまだ分かっていないことの方が多いのです。

たまには、日常の風景から離れ、古代の生物に思いを馳せてみるのも楽しいのではないでしょうか?。

きっと、面白い発見があると思いますよ。

ケロスケ
始祖鳥について新たにまとめた情報があります。

始祖鳥についてさらに知りたい方はこちらも是非ご覧ください!

⇒ 博物館で見た始祖鳥って鳥?恐竜?その疑問にお答えします!

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