派遣社員からフリーランスへ…その方法、良し悪しが3分で分かる!
2017/11/16
ライターで派遣社員のTOKUです。IT系の派遣社員を10年強続けています。
今の職場でも同じ派遣社員の人が多く働いていますが、その中に「フリーランス」で働いている人も若干名いらっしゃいます。
「派遣社員」と「フリーランス」は、何が違うのか?
素直に疑問を感じ、色々と調べてみました。
フリーランスの「メリット」「デメリット」など、かなり理解できました。
この「フリーランス」と言う働き方について知っておけば、自分の将来の選択肢の一つとして役に立つのは間違いありません。
以下の文章で簡単にまとめてみました。必ず役に立ちますので、ぜひ、読んでみて下さい。
1. 派遣社員とフリーランスの違い
まず、派遣社員とフリーランスの違いを分類してまとめてみました。
『派遣社員』
- 立場:派遣元会社に属し、派遣先企業で一定の期間を労働者の立場で働く
- 報酬:派遣先→派遣元→本人 の流れで全報酬の中から何割かを派遣元会社がマージンを取ります
- 能力:高い能力があるに越した事はありませんが、平均以上であれば問題ないと判断されるゆとりがあります
- 性格:こちらも一般的なコミュニケーション能力があれば問題ないと判断されます 責任:もちろん本人にありますが、派遣元会社が仲介や交渉に入ってもらえます
- 難度:ミスやトラブルや仕事が出来ないケースがあった場合、派遣期間の短縮や契約延長なしになったりする事もありますが、報酬の返上などは基本的にありません
『フリーランス』
- 立場:自分自身(個人)または自分名義の法人の立場で、企業に対して契約を締結し、その内容に即して働く
- 報酬:企業→本人 の中間マージンなしで報酬を得られます
- 能力:かなり高い能力を要求されます。また、仕事以外の面でも多くの知識を持っていないと損をしてしまいます(例:税務、労務、行政、世界情勢の知識など)
- 性格:謙虚さも自信も必要でコミュニケーション能力は高くないと仕事がもらえない場合もあります
- 難度:ミスやトラブルの際には報酬の減額や返還、仕事ができない場合には損害賠償を請求される事もあり得ます
- 責任:本人が全て背負う事になります
イメージが先行しているかもしれませんが、印象や先入観も見過ごしてはいけません。
総じて言うと、やはり「フリーランス」の方が風当たりが強いと言えます。
1. フリーランスのメリット
では、そんな厳しさが感じられる「フリーランス」にメリットは何でしょうか?
以下に挙げてみます。
- 報酬…当然ながら派遣社員より報酬は良くなります。この額も本人の力量によって大きく変わってきます。
- 時間と場所…仕事にもよりますが、自分で勤務時間や勤務場所(在宅勤務)などが自由に決めることが出来ます(休むのも働くのも自分次第ですね!)
- 決定権…何でも自分で判断し、決定できます。土日も働くと判断しても良いし、リスクが高いと判断して仕事をキャンセルするのも自分の判断次第です。
- 経営者思想…経営者としての考え方が身につきます。特に税務関係などは知らないと大きく損をしますので、知っておくべきです。他にも経費計上や優遇処置や将来展望などの人生設計にも役に立ちます。
- 他にもまだまだあると思いますが、厳しさのも中に確かな手応えが感じられ、それが成果や成長につながる喜びも得られるのが魅力だと言えます。
2. フリーランスのデメリット
そしてフリーランスにもデメリットはあります。以下に挙げます。
- 仕事の不安定さ…不景気になると顕著です。必ず仕事があるとは限りません。その為の準備や予防策や未来展望を持っておかなければなりません。
- 税務処理…確定申告は必須です。その為の経費(領収証 等)もしっかり管理しておかなければなりません。税理士に頼むのも一案ですが、それには、お金(費用)は掛かります。
- 社会保険…正社員や派遣社員には「厚生年金」があり、フリーランスには「国民年金」がありますが、掛け金が割高になっています。他にも「社会保険」は必須ですし、更に万が一のために「労災保険」や「雇用保険」にも加入しておいた方が安心ですが、これらの費用は全て自己負担となります。
- 信用…実績を重ねれば信用は得られますが、当初はクレジットカードを作る際やローンを組む際には審査で不合格になるケースもあります。かなりガッカリする事になります。
フリーランス=個人事業主です。社会的信用を得るのは大変です。
また、何もかも「自分がやる」ことになります。
この点で正社員や派遣社員が羨ましく思う事もあります。
2. フリーランスになる前に
では、「派遣社員」と「フリーランス」のどっちが良いのでしょうか?
もちろん、自分の意志で決めることではありますが、向き・不向きもあります。
私の考える理想形は「正社員→派遣社員→フリーランス」の順番に進んで行く流れです。
理由は、全ての職位を経験しているので、それぞれの立場・考え方・働き方が理解でき、柔軟に対応できるのでお薦めです。
そして何より「フリーランス」になるには、ある程度の時間と下準備をしておく必要があります。
この下準備を怠ると出足からつまずいてしまいかねません。
その下準備とは、具体的には、以下のとおりです。
- クレジットカードはフリーランスになる前に作っておく
- 自宅もしくは共同事務所などでネットに繋がるパソコンとプリンターを用意しておく
- 保険の切り替えや印鑑の準備など役所とやりとりをする時間の確保
- 可能なら「フリーランス」に関する情報収集やセミナーを受講する
などなど…まだまだありますが、あまり準備ばかりに力を割いても疲れるばかりです。
無理せず、半年から1年ぐらいの期間をかけても良いと考えておくのが無難です。
つまり、それぐらいの準備期間が掛かると思っておいて下さい。
3. 将来展望
「フリーランス」で働く人は増加傾向にあり、今後もその傾向は続くでしょう。
理由としては、以下の様なものになります。
- 以前よりフリーランスとしての働き方が広く認知・容認されるようになった
- フリーランスで働く人が増えて、実例・前例が多く、参入しやすくなった
- フリーランスのために仕事を紹介するサイトや仕事の環境が整いつつある
- 派遣社員より少しでも良い報酬を求める人たちも増えている
などです。安易な選択は禁物ですが、チャンスと考えている人も多いです。
果敢に挑戦し、仮に失敗しても、また「派遣社員」に戻ってやり直す人もいます。
結局、最後に決めるのは自分自身だと言えます。
最後にまとめ
では、最後に、派遣社員とフリーランスの違いをまとめてみます。
- 派遣社員とフリーランスでは、フリーランスの方が総じて、厳しさ、難しさ、職場から求められ、「プロ」としての高い成果を求められる
- しかし、その厳しさに見合う対価・報酬を得られたり、仕事の環境を自分で選択できたり、全て自己責任・自分の判断で働くことが出来ますので、やり甲斐もある
- 全て自分でやる事になるので、確定申告はもちろん、経費管理は必要ですし、保険等も全て自己負担になります。また健康・体調管理も仕事の一つと言える
- 年々、フリーランスで働く人は増えています。チャンスも増えていますが、ライバルも増えています。生き残る創意工夫や将来展望は必然
- 安全パイではないですが、派遣社員のまま、または派遣社員の道に戻る選択肢もある
「派遣社員」も「フリーランス」もどちらも厳しさはありますが、それぞれの良さもあります。
現在の自分自身と将来構想を描き、どちらを選択するか、または別の道を選択するか、熟考してより良い人生を送れるように努力して行きましょう!
私も数年後は…?お互い頑張りましょう!!