4種類の真珠の特徴を解説|価値ある一品を選ぶなら?
2016/11/28
真珠と言うと、冠婚葬祭などに欠かすことの出来ない宝石ですが、最近では、カジュアルなファッションに合う真珠のネックレスやペンダントも人気が高く、若い人から高齢者まで、真珠を愛用する女性の年齢層は幅広いです。
そんな真珠ですが、母貝の種類や淡水産か海水産かという水質の違いなどにより、色や形に個性が表れます。
どうせ買うなら、価値ある一品を選ぶ目を育みたいですよね。
まずは、真珠の種類を覚えましょう。
真珠の種類
アコヤ真珠
アコヤ貝からとれるアコヤ真珠は、日本では「和玉」とも呼ばれ、5~7ミリのモノが標準サイズです。
色は、白、クリーム色、ゴールド、青など色とりどりですが、中でも人気が高いのがピンク色の真珠です。
南洋真珠
9~18ミリと大粒の真珠となるのが、この南洋真珠です。大きな「白蝶貝」からとれる真珠で、シルバーカラーが高品質で、ゴールド系のモノもあります。
黒真珠
「黒蝶貝」からとれる黒真珠は、その名前のとおり黒色が中心ですが、「ピーコックカラー」が高品質です。ほかにグレー系や白、青色のモノもあります。
大きさは12ミリを超えるモノは少なく貴重です。
淡水真珠
「池蝶貝」からとれる淡水真珠は、日本でも琵琶湖や霞ヶ浦などでとれる真珠で、小粒ですが、形が多彩なのが特徴です。
真珠を選ぶポイント
いずれの真珠を選ぶ際も、「巻き」に注意します。
【巻き】とは、真珠の層の厚さのことで、層が厚いほど光の反射が深く、イイ光沢に仕上がります。玉をまわして、ムラがあったり、薄い箇所がないかどうかをチェックすると良いです。
また、「照り」と呼ばれる、輝く度合いも1粒1粒ちがっています。真珠を手に持ち、見ている自分の姿がくっきりと映る真珠は良い真珠です。
真珠を見る際には、出来るだけ自然の光の下で見るようにします。光の具合で、受ける印象がガラリと変わってしまうので注意が必要です。
形は、新円に近いモノほど良いとされています。また、自然の産物なので、傷がついていることは避けられませんが、傷が少ないほうが価値は高くなりますので、購入前には傷の具合を細かく見る必要がある。
ちなみにですが、真珠にそっと歯を当ててみてツルっとしたら、イミテーションである可能性も・・・。本物は、カリカリと砂をかむような音がするハズなので注意してください。
真珠がつくられる仕組み
上記でもふれましたが、美しい光沢を放ち、気品溢れる輝きをもっているため世界中で愛されている真珠。日本でも老若を問わず、多くの女性に親しまれています。
真珠以外の多くの宝石は、天然の鉱物として土の中から発見されますが、真珠は貝の体内でつくられ大きくなります。
では、いったいどのような仕組みで真珠は貝から生成されるのでしょうか?
真珠がつくられる仕組みを一言で説明するならば、それは、【真珠の石灰化】と呼ぶことが出来そうです。
じつは、あまり知られていないかもしれませんが、上記でふれた貝以外、たとえば、ハマグリやムール貝といった多くの2枚貝でも真珠を作り出すことができます。
これらの貝が真珠の元となる「核」を体内に取り込むことから真珠の誕生がはじまります。異物が体内の間違ったところに入ることで、組織がそれを粉々に打ち砕いて埃のように見せます。細胞を異物から守るのが、真珠のバッグとよばれる事象です。
貝は異物に対し、分子を形づくるプロテインの組み合わせたモノを分泌します。このときバッグは、真珠層と言われる物質の層を解放し始めますが、これにより、真珠の母とも呼ばれる「炭酸カルシウム】が形成され結晶化します。この炭酸カルシウムは耐久性にも優れています。
この段階では、見た目はあまりキレイではありませんが、真珠バッグの中でタンパク質とつながり、その層がじょじょに積み重ねられて行き、それがやがて美しい真珠となっていくのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
真珠の本当の価値を見抜く眼力は、そう簡単に養うことはできませんが、できるだけ多くのお店をまわり、たくさんの真珠を見ることで、お気に入りの価値ある一品が見つかるはずです。
良い真珠を見つけるためには、労力を惜しまないことがなにより大切なことだといえると思います。