イヤホン難聴にならない為にイヤホンで聴く時に気をつける4つの提案
「僕は24時間のうち6時間以上イヤホンで音楽を聞く生活をしています。イヤホン難聴になりたくないです。予防策はありますか?」
「イヤホン難聴予防で、イヤホンを外している時にも何かできる予防法はないでしょうか。良い方法を教えてください!」
こんにちは!スマホ用のイヤホンを買ったら、「機種に適合していません」と表示されて凹んだ事のある佐々木です。
今は量販店からネット通販や電気屋100円ショップまで、色んな所でイヤホンが売られていてその機能も用途も様々です。
しかし、その使い方次第で、聴力を失ってしまう可能性があることをご存知でしょうか?
私自身も実際にイヤホンを使っていて、自分では気づかないうちに、音量が大きくなっていたのか、警告文の様な文章が表示されてドキッとした経験はあります。
スマートフォンの普及により以前にも増して音楽や動画を楽しむ機会が増え、語学などの勉強の為に長時間使用する人も多くなりました。
イヤホンは日常生活を過ごす上で、以前にも増して必要不可欠な存在になっている様に感じます。
家の娘も何も聴いていないにも関わらず、音を遮断する事も出来るのでイヤホンをつけっぱなしにしている事も多いです。
話しかけても聞えているのかいないのか、呼んでも返事をしない事もよくあり、最近よく聞くイヤホン難聴になっているのか?
それとも思春期だからなのか判断が付きにくい所です。
特に自分では音量の調節が出来ない幼児の場合など、親御さんが気を付けてあげないと手遅れになる可能性もあります。
聴力を失わない為にも、イヤホンの選び方や正しい使い方について、もう一度考えてみませんか?
目次
イヤホン難聴とは?
文字通りイヤホンを使って大音量で長時間、音楽などを一定期間聴く事によって起こる軽度の難聴の事で、音響外傷や騒音性難聴と呼ばれる感音難聴の事です。
耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)神経と呼ばれる部分の有毛細胞が、高音の影響でダメージを受け、損傷を起こしている状態の事。
普段の生活する範囲内では、支障が出るほどの音が聞き取れなくなる訳ではないので自覚症状があまりなく、周りの人の指摘で見つかる場合も多いようです。
そうならない為にも、治療と言うよりは予防する方向で考えてみませんか?
予防1. 音量に気を付ける。
音量を表す単位をデシベルと言い、イヤホン難聴になると軽度の25dB~40dBの音が聞き取りにくくなると言われています。
具体的には、
- 静まり返った部屋で聞こえる時計の秒針の針の音
- 図書館などの静かな環境での辺りに気を配りながらかわす会話
- 木の葉が舞い落ちる音
など、よく耳を澄まさないと聞えない様な音が聞き取りにくくなる様です。
では実際に、どのぐらいの音量をどのぐらいの時間聴くと、イヤホン難聴になりやすいかについて説明していきます。
アメリカの音響メーカー「SHURE」(イヤホンや、マイクなどで有名な所)の提示している基準によると、イヤホンをつけた状態で電車の車内(車内の音量が80dBぐらいなので)などの騒音よりも大きな音で聴くと難聴になる恐れがある様です。
- 90 dB(カラオケ店など)だと8時間
- 95 dBだと4時間以下
- 100dBだと2時間、
- 105 dBだと1時間
- 110 dBだと30分
※(成人も子供も含む)
95 dB~105 dBまでの音量は、カラオケ店から電車の通過時のガード下の音でかろうじて生活音ですが、110 dB以上は飛行機のエンジンの近くの音に例えられています。
ロックのコンサートの音響の前などは、これと同じぐらいの音量があります。
予防2. 耳栓を使う。
そもそも騒音を遮断するためにイヤホンで騒音より大きな音で聴くこと自体本末転倒なのかも知れません。
なので、音だけを遮断出来る耳栓を使う事を検討してみてはどうでしょうか?
例えばミュージシャンなども自分の演奏する音楽で難聴になってしまう人もいて、音楽を遮断する為の耳栓、イヤープロテクターを使用している人もいる様です。
イヤープロテクターとは?
聴こえる音質を保ちつつ100dBの音を80dBぐらいの音量に、つまり20dBの音量を遮断出来る機能を持つ耳栓の事です。
音響外傷は5年~15年かけて蓄積され、気が付いた時にはイヤホン難聴になるケースもあるそうです。
予防3. 遮断性の高いイヤホンを選ぶ。
勿論(もちろん)イヤホンを使用すること自体悪い事ではなく、正しい使い方を心掛ければ問題はありません。
遮断性の高いイヤホンを選ぶ事でも、難聴になるリスクを減らすことは可能です。
1. 遮断性の高いイヤホンとは?
イヤホンには通常タイプと呼ばれる(インナーイヤー型)の物と、耳栓タイプの(カナル型)と呼ばれる2種類の物があります。
さらに、イヤホンの中に搭載されているマイクで拾ったノイズを軽減する機能がある、ノイズキャンセリングのイヤホンだとなお良いでしょう。
耳栓タイプのカナル型の方は遮断性に優れていて、大きな音で聴く必要がなくお勧めですが装着の仕方にコツがあり、正しい使い方をしないと効果が得られないので、そこは気を付けたい所です。
2. 用途に合わせて選ぶ
インナーイヤー型は、カナル型に比べると遮断性は低いですが、
- 周りの音にも注意を払う必要がある場所
- 公共の場で使用する場合
- ウオーキングなどの郊外
- 自宅で使用する場合
など様々な用途の広い使い方が出来るので、イヤホン初心者に最適とも言えます。
それにしてもイヤホンって色んな種類があるので迷ってしまいますよね?
こちらのサイトは2017年のインナーイヤホンのお勧めを紹介しています。
予防4. 使用時間を短くする。
基本的には、極端に大きな音で聴かない限りは、難聴のリスクは低いと考えます。
さらに言うと耳は消耗品と同じで、大きすぎる音は耳への暴力なのかも知れません。
難聴を発症してからすぐに治療に取り掛からないと治る可能性が低く、一度失った聴力を完全に取り戻すことが難しい様です。
音楽を聴く楽しみや日常生活で不便に感じない為にも、音量を抑える事や聴く時間を短くする事や、さらにはイヤホンを使わない時間を作る事をお勧めします。
- 音量を小さくする
- 長時間使用しない
一見すると当たり前の事ですが、当たり前のことに日々気をつけるということが予防には最も大切なんですね。
最後に、これまでの内容の振り返りと、まとめをお願いします。
まとめ
自分では音の大きさの危険性について解らない幼児の場合、音が聴こえにくい状態そのものを理解する事も人と比較する事も出来ないので、私達大人が音の大きさについて無自覚でいる事は大変危険であると考えます。
今は子供用に音量を調節出来るヘッドホンもあり、それらを使う事で難聴になるリスクを減らすことは可能です。
子供が普段イヤホンでどんな曲をどれぐらいの音量で聴いているのか?、一緒に聞いてみたりする事でどれぐらいの音量で聴いているのか解ります(高校生ぐらいだと嫌がられそうですが)。
私自身も普段から子供の様子に気をつけながら(涙ぐましい)話しても良さそうなタイミングで、囁くような声で話しかけてみてちゃんと声が聞き取れているかどうかなど、時々出来る範囲での確認はしています。
音によって耳の受けたダメージを元に状態に戻すのは大変です。
子供に煩がられても面倒に思わずに、イヤホン難聴についての正しい知識を、今から少しずつ子供にも教えておこうと思います。
最後までお読みいただき有難うございました!
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