宅建試験の難易度はどれくらい?2017年の宅建合格ラインを予想!
2017/09/24
僕は、平成20年の宅地建物取引主任者資格試験(通称=宅建)に、独学で一発合格を果たしました。
その時の試験の合格率は16.2%で、平均合格率15%と言われるこの試験では、やや多めの年の合格者の一人です。
この試験は、不動産関連の仕事に従事し、日ごろから宅地建物の売買に精通し、知識が豊富な受験生であっても一発合格は難しく、3回、4回と受験するのが普通です。
そんな試験なので、たった1%であっても、合格率が高い年に受験できたというのは非常に幸運なことでした。
合格率や難易度を知り、それにあわせた戦略を立てることは、たいへん重要です。
この記事では2017年度の宅建試験の合格率を予想すると共に、僕が実際におこなっていた宅建試験の勉強ノウハウを共有していきたいと思います。
目次
宅建試験の合格率
僕自身も宅建試験の合格者なので、自分で言うのも手前味噌で恐縮なのですが、宅建試験は、合格率15%前後と、それなりに難易度の高い試験です。
合格者の数は、平成26年度で17.5%、平成27年度で15.4%、平成28年度で15.4%、となっており、過去20年での統計の幅を見ると、13.9~17.5%が合格ラインとなります。
平成29年度(2017年)の宅建合格者についても、おそらく13.9~17.5%の間で15%前後になることが予想されます。
宅建の特徴は、他の何点取れば合格といった試験と違って、獲得した点数にかかわらず、その年の受験者の上位15%前後を合格者とするように調整することにあります。
これは、たとえば、その年の受験生(平均80点)が、前年の受験生(平均60点)よりも優秀な人が多くても合格率は変わらないということです。
さらに言うと、合格率15%と言うルールですので、仮に100人で試験を受けたとして、そのときのAさんの点数が99点であっても、100点満点の人が他に15人いたのなら、16番目のAさんは合格できないということです。
合格するために必要な勉強時間の目安は?
もう一つ、難易度と言う観点から見ると、合格率の他に総学習時間についても無視できません。
一般的に、基礎知識がない(不動産関係の仕事に携わっていない)人の場合、合格までに300時間程度。
基礎知識(不動産関係の仕事に携わっている)のある人でも200時間ほどの勉強時間が必要であると言われています。
そして、宅建受験者の平均年齢は、およそ35歳。働き盛り世代であり、多くの人が仕事をこなしながら勉強を続けていることが予想されます。
仕事をこなしながら、毎日1時間づつ勉強するとしても、試験の日まで200~300日もこの生活が続く計算です。
そういった意味では、勉強時間を確保する難易度と言う点についても十分に検討する必要がありそうですね。
聞くだけで難しそう!?宅建試験で出る4科目とは?
すでに勉強に取り組まれている方はご存知と思いますが、これから勉強を始める方の中には、宅建試験とは、
不動産についての基礎的な知識や、家や土地の取引についての問題のみの試験。というイメージをお持ちかもしれません。
ですが、実際の宅建試験では、決して不動産のことばかりが問われるわけではありません。
宅建では、民法の基礎知識(たとえば、相続や遺書、時効、契約、代理、債権債務など)を学んだり、住宅金融支援機構、景品表示法、統計などと言った、直接的に不動産と関係の無い知識なども学んだりします。
聞くだけで難易度が高そうに感じ敬遠してしまいそうですが、よくよくテキストを読み何度も問題を解くことで、やがて理解が深まっていきます。はじめから毛嫌いせず、挑んでいきましょう。
この章では、宅建試験で出される4つの科目について見ていきましょう!
権利関係
権利関係は、民法、借地借家法、区分所有法及び不動産登記法などを中心に勉強します。
ザックリ言うと、不動屋さんが実業務で困ったときに使える方法を学びます。
特に民法からの出題が多いので、民法をよく理解しておく必要があります。
宅建業法
宅建業法は、宅地建物取引主任者や宅建業者の免許の申請制度や、営業保証金、広告の制限や、報酬、罰則、制限事項などを中心に勉強します。
これもザックリ言うと、不動産屋さんが守るルールについて学びます。
暗記が全て!といっても過言ではないくらい、ひたすら暗記が中心の科目です。
法令上の制限
法令上の制限は、国土利用計画法、農地法、土地区画整理法、都市計画法、建築基準法、開発行為などを中心に勉強します。
これもザックリまとめると、国などが不動産屋さんに対して課す、文字通り法令上の制限について学びます。
堅苦しいこの言葉を聴いただけで敬遠しそうになりますが、決して難しい内容ではありません。
税・その他の分野
「税・その他」は、税法、鑑定評価基準、地価公示、住宅金融支援機構、景品表示法、統計、土地、建物などの中から幅広く出題されます。
これについてもザックリまとめると、税のことや不動産屋さんに必要と思われる一般知識について学びます。
捨て問にされることが多いこの科目ですが、出題数が割りと多いので捨てるのはもったいないです。重要なポイントだけザックリ抑えておきましょう。
宅建の有効な勉強方法とは?
上記でも触れましたが、宅建試験の平均合格率は15%です。
一般的に50点満点中35点取れればギリギリ合格ラインです。
まずは模試などで35点以上を取れるように勉強をすすめていきましょう!
試験に合格するための勉強戦略としては、
- 自分に合った学習方法を選択する
- 過去問を中心に問題を繰り返し解く
- 捨てるモノを見極め無駄な勉強をしない
です。
これらのポイントの目的は、徹底的な効率化を図ることです。
宅建の試験って、社会人になって受けることが多いですし、私自身もそうでした。そんな時に重要になるのが、いかに時間を有効に使うかなんですよね。
学生さんだって、色々と忙しい場合もあるでしょう。とにかく、無駄を省くことが大切ですので、勉強する際にはその点をとことん意識していきましょう。私にとってはそれが合格に繋がりました^^
まとめ
宅建試験は、国家資格の中では比較的受かりやすいとされていますが、それでも15%の合格率は、かなりの難関と言えるでしょう。
ですが、正しい勉強方にそって努力すれば、必ず合格に手が届きますので、気が乗らない時でも毎日最低5分で良いから継続して勉強するようにしましょう!。
ちなみに宅建主任者の平均年収は500~700万とも言われていますが、中には年収数億円を稼ぐ方も一定数います。
現在のように、あまり景気が良くない時代では、かなり魅力的な金額ですよね。
試験勉強に必要なモノは、正しいノウハウと、それを維持するモチベーションですが、これを聞いてモチベーションは少し上がったでしょうか?
継続は力なりです。最後まであきらめずに頑張ってくださいね!。
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