ボラの生き様!稚魚から成魚になるまでの呼び方一覧を大公開!
2017/01/09
僕は釣りが好きで、ボラを釣ったりします。
ボラを釣り上げると、隣で釣りをしていたオジさん連中から、
”でっけ~、ボラ釣ったごど!” 、 ”オボコ何匹釣ったのっしゃ?” などと声をかけられます。
このボラについて常々思っていたことなのですが、ボラっていろんな呼び方があり困惑してしまいますよね( ˘•ω•˘ )
ボラは出世魚?。稚魚から成魚になるまでの呼び方ってなんだろう?。
出世魚の代表格とも言えるボラですが、稚魚や成魚の呼び方や見分け方をご存知でしょうか?
ボラは、成長段階や大きさによって呼び方も変わります。
以前からとても気になっていたことだったので、いろいろ調べて次の順番にまとめてみました。
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ボラが稚魚から成魚になるまでの呼び方
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ボラの生態とは?
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ボラに関する語源と由来
と言うことで、これから順番に解説して行きますので、一緒に見ていきましょう。
1.ボラが稚魚から成魚になるまでの呼び方
出世魚であるボラは成長年齢により呼び名が変わります。以下に呼び方と特徴を載せていきます。
【呼び方】【大きさの目安】【特徴】
- ハク
:~3cm
:ボラの幼魚で海から川に入る
- オボコ
:3〜18cm
:川を遡上し始める
- イナ
:18〜30cm以上
:生後1年を過ぎた成魚
- ボラ
:30cm以上
:生後2〜4年の成魚
- トド
:50cm~
:5年以上の老成魚
2.ボラの生態とは?
ボラの成長段階についての呼び方はお分かりましたでしょうか?
僕もはじめて知りましたが、 ”トド” や ”オボコ” なんかもボラの名前の一つなんですね。
ここでまた新たな疑問が、これだけ多くの呼び名を持つボラって、そもそもどんな魚なんでしょうか?
これについても調べてまとめて見ました。
ボラは漢字で【鰡】や、【鯔】と書きます。スズキ目ボラ科ボラ属ボラに類する魚で、スズキやブリ、コノシロなどと同じ出世魚です。
出世魚とは成長にしたがって名称の変わる魚のことですが、ボラはこの出世魚の代表格とも言えます。
生息地は、熱帯の西アフリカからモロッコ沿岸をのぞいた、全世界の温帯や熱帯海域で、体の大きさは80cmぐらいになります。
岸近くや湾の中に住み、ときおり水面で飛び跳ねるのを見かけます。
泥の中の有機物や藻類を主な食べモノとしています。
味は、臭くてまずいと言われることもありますが、実は、これはボラの住んでいる環境に大きく左右されます。
日本では高度経済成長期以前、水質の汚染がひどくなかった時代には、とても美味しい上に、漁獲量もある程度まとまって獲れると評判が良く高級魚としても親しまれていました。
ボラが臭くてまずいと言われるようになったのは、ボラ自身が水質汚染に耐性があり、汚染された海や川でも生きていられることが原因で、
そこで獲られたモノは味が良くありません。
きれいな海や川に生息しているボラは、脂が乗っていてとても美味しいです。
3.ボラに関する語源や由来
昔から日本にゆかりの深いボラなので、ボラが語源となった言葉も存在します。
ボラに関する言葉をまとめてみましたのでこちらもご覧ください。
- オボコ:ボラの幼魚であるオボコの、まだ小さい様子から世間慣れしていない若い人のことをさします。「おぼこな」や「おぼこい」が、このオボコに由来するという説もあります。
- ぼられる:法外な代価を要求されたり、不当な利益を占められることを一般的に「ぼられる」といいますが、この言葉は魚のボラとは関係ないようです。
- とどのつまり:「トドのつまり」の、このトドはボラのことです。ボラは出世魚のため、成長するにしたがい、ハク→オボコ→イナ→ボラ→トドなどと呼び名が変わりますが、トドはそれ以上大きくならないことから「行きつくところ」、「結局」などを意味する「とどのつまり」の語源となりました。
最後に
出世魚であるボラの呼び方は、いろいろ変わるので覚えるとなると、けっこう大変ですね。
かつて日本においては、武士や学者など、元服や、出世に伴って名前を変える習慣がありました。
出世魚という呼び方も、この習慣になぞらえたものです。
縁起のよい魚として、おめでたい席や門出を祝う席などの料理として好んで使われます。
僕にもいつか、出世魚でお祝いする日が来てくれると良いなぁなんて思っています。
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