つるむらさき育て方の8ポイント!食べ方も指南!
2016/11/22
つるむらさきの育て方には主に8つのポイントがあります。
つるむらさきの中には自然に自生するものもありますが、土壌や摘心などのポイントを知らずに育てていくと、形が悪かったり、大きく育たなかったり、
最悪の場合、育つ前に枯れてしまうなんていうこともあります。
ここでは、つるむらさきを正しく育てるためのポイントを載せてありますので、ぜひご参考ください。
目次
つるむらさきの育て方
それでは、さっそく!つるむらさきの育て方について見ていきましょう!。
まずは、つるむらさきを育てるための用土の準備からはじめます(用土の詳細などは下記をご蘭ください)。用土が整ったら種をまき苗を育てます。
育った中から大きく育ちそうなモノを選び畑に植え直しします。つるが大きく伸びるようネットや支柱を立て、時折、水やりや追肥、摘心などの世話をして育てていきます。
こちらの動画がつるむらさきの栽培をイメージする上で分かりやすいと感じましたので、下の詳細とあわせてご覧ください。
用土の準備
種まきの2週間前を目安に、苦土石灰(土壌のアルカリ性化)を施し土の酸度を中和しておきましょう。これは日本の土は主に酸性で植物が育ちにくいためです。あわせて堆肥と油かす、化成肥料も混ぜ込んでおきます。プランターで育てる場合は、鉢底石を敷いた後に「赤玉土7割り」、「腐葉土3割り」の割合で用土を配合し、あわせて堆肥と油かす、化成肥料と苦土石灰も混ぜ込んでおきます。
種まき育苗
一昼夜水に浸してからまくと種が発芽しやすくなります。地植えの場合は日当たりが良く、保水性がある場所を選んで条間45cm、株間30cmくらいに植えていきます。1か所にだいたい3~4粒ずつまき1センチほど土をかけます。生育適温は25度~35度なので地域によって多少変わりますが植え付けは6月はじめころから、はじめるようにします。
苗選び
本葉が4~5枚で茎がしっかりと丈夫なものを選び間引きます。葉の色が濃くて節の間が間伸びしていない根がしっかり張ったモノを選びましょう。苗は1ポット3~4本が150円ほどで購入できますのでそちらを買っても良いでしょう。
植え付け
本葉が5~6枚になったら畑に大きめの穴を掘りうつしていきます。目安としては、根鉢がすっぽりと入る程度。穴を掘ったら根鉢を崩さないように出し、土と根が密着するよう手で押さえて植えます。草丈が20センチ以上になってきたらつるを絡ませるため支柱を立てるかネットを張りましょう。つるは旺盛に伸びるのでなるべく広い場所を確保しておきましょう。
収穫
つるむらさきは育つと草丈2メートルほどにもなります。12センチほどの葉の大きさまで成長したら、つるの先を収穫します。また葉だけではなく、茎や花も食べることが出来ます。柔らかそうな部分を選んで収穫します。
水やり
発芽後は乾燥しないように注水やりをしっかりとします。発芽後も注意し、乾いた日が続くようなら水をやります。プランターの場合は表土が乾燥していたら水やりをしましす。
追肥
生育のようすを見ながら1か月に1~2回くらい、化成肥料や有機固形肥料を追肥として与えます。
摘芯
摘芯(芽先を摘み取る)をすることで脇芽が良く伸びるようになります。本葉が5~6枚くらいになったころに摘心するようにしましょう。多くの収穫が期待できます。プランターで栽培している場合は少し早めの方が良いでしょう。本葉が3~4枚になった頃に行いましょう。
つるむらさきの食べ方
大切に育て収穫したつるむらさきをいよいよたべるわけですが、自分でつくった作物を食べるときというのは、お店で買ったモノを食べるときにくらべ感動も思いも大きいですよね。
せっかく食べるなら美味しくいただきたいものです。
と、いうわけでここからはつるむらさきの美味しい食べ方についてご紹介させていただきます。
つるむらさきは、主に葉と茎を食用にします。揚げ物、炒め物、和え物、お浸しなどにしていただきます。
お浸しにする場合、茹ですぎると食感が悪くなるので1~2分程度でサッと茹でるのが良いでしょう。
また、ごま油で炒めたり、にんにくで風味をつけたり、天ぷらにしたりすれば つるむらさき 特有の香りは気にならなくなります。
次に、つるむらさき を使った簡単な料理の作り方ごを紹介していきます。
つるむらさきのお浸し
- お湯を沸かし、その中に塩を入れます。
- つるむらさき を、葉先と軸の部分に切り分けて、軸の部分だけをお湯に入れます。
- 軸の部分がやわらかくなったら火を止め、葉の部分を入れます。
- 葉がしんなりしたら、ザルにあげて水につけます。
- 冷めてから、水気をしぼり食べやすい大きさに切ります。
- ボールに入れて醤油、砂糖を加え手で軽く和えます。
- ごま、ごま油を加えて軽く和えていただきます。
つるむらさき の天ぷら
- 卵黄に水を入れて混ぜます。
- 卵黄を混ぜたものに、小麦粉を振るいながら入れていきます。
- 泡立て器を使い、上から下に優しく混ぜます。
- つるむらさき や、他の天ぷらの具材を切ります。
- 油を180℃に熱し、揚げていきます。
- 器に盛り、お好みで塩、めんつゆ等につけていただきます。
つるむらさき のナムル
- ごま油、醤油、塩、砂糖、みりん、白ゴマ、おろしニンニクとキムチを混ぜてタレをつくります。
- 茎は薄く斜めにスライスし、葉はザク切りにします。
- 茎から先に入れて、つるむらさき をサッと茹でます。
- タレと つるむらさき、を和えます。
- 和えたものを冷蔵庫で少し寝かせてからいただきます。
つるむらさきの栄養
上で、つるむらさきの料理方法を見てきましたが、美味しいだけではなく栄養素も豊富なんです。
つるむらさきは、ホウレン草などと並ぶ緑黄色野菜で栄養価が高い食材です。
ビタミンC、カロチン、鉄分やカルシウムなどの栄養素をバランスを多く含んでいます。
- ビタミンC:ビタミンCの含有量は、ホウレンソウよりも多いとされており、体の中から力を発揮して、肌や髪の調子を整えるのに役立ちます。
- カロチン:カロチンには抗酸化作用があります。免疫力の強化や、がん予防、アンチエイジングなどに効果があります。
- カルシウム:つるむらさき には、ホウレンソウの約45倍含まれているといわれています。カルシウムは骨の形成に関わる成分で、骨粗しょう症の予防に効果があります。
- 鉄分:鉄分は約8倍といわれています。鉄分は貧血防止に効果があり女性に多い症状や悩みを解決してくれます。
最後に
つるむらさきを見ると子どものころ学校の裏山に秘密基地を作ったのを思い出します。自生したクルクルのつるむらさきを壁代わりにしてつくった秘密基地。
まさか、あのつるが食べられるのだとは、この記事を書く以前は夢にも思いませんでした。
観賞や料理、そして秘密基地の壁の材料にと大活躍のつるむらさき(笑)。
この記事がこれから、つるむらさきを育てようとされているみなさまのお役に立てることを切に願いながら綴じたいと思います。